アルバム『安全地帯Ⅳ』総括 | 安全地帯好きのブログ

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安全地帯や玉置浩二について好き勝手に音楽のことを書いています。

『安全地帯IV』

『安全地帯IV』は1985年11月24日に4枚目発売されたアルバム。
『安全地帯Ⅱ』からのスタイルの集大成的な作品。
『安全地帯Ⅱ』や『安全地帯Ⅲ』がギターバンド安全地帯として音楽制作をしていたのに対して『安全地帯Ⅳ』はシンセサイザーや打ち込みを多用して安全地帯として表現をしたい音楽を具現化している作品。
キーボードを多用していて楽曲の彩りが鮮やか。
「悲しみにさよなら」や「碧い瞳のエリス」が収録された捨て曲のないアルバムである。
四半世紀以上経っても作品の輝きは失せていない。

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黒い枠にメンバーのシックな写真のレコードジャケット。
レコードの帯にはデジタル録音って書かれてて
「凄いなぁ~」と当時訳も分からず感心していた
まだ、CDよりレコードが主流の時代だったからジャケットの迫力があった。

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全作詞:松井五郎/作曲:玉置浩二/編曲:星勝・安全地帯
A面
夢のつづき
デリカシー 
碧い瞳のエリス 
合言葉
こしゃくなTEL.

B面
消えない夜
悲しみにさよなら
彼女は何かを知っている
ガラスのささやき 

いろんなドラマが盛り込まれたアルバム


「夢のつづき」
A-A'-Bの構造
A'はハモリながら歌っている
いきなり優しく暖かい玉置の歌声から始まる。
アコギ、ストリングスと各楽器が加わっていく。
サビのファルセットはとても美しい。
あの日~って言うところ好きかな。
エンディングのピアノのせいかピアノの印象がとても強い曲だけど
エンディング以外は前面に出ていないのが意外・・・
他人に書いた曲だっけどいい曲だったから自分の曲にしちゃったって
誰に書いていたのかな?
ハーモニカソロがなつかしさを更に演出。
エンディングは星勝さんならでは美しくしいストリングスの幕引き。
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「デリカシー」
A-B-C構造の曲。
玉置の卑猥な囁き
デジタルな印象の曲。
ドラマの主題歌に。
声を加工して下側はかなりカットしてあるのかな・・・
この囁く感じがこの当時の玉置のイメージなんだよね
抜き足差し足忍び足の感じが
ドラムの音とパターンが曲を印象付けている。
ギターはワウと絡めてアーミングしながら。
ソロ後の表情を変えずにたたみかける盛り上がりが凄い。
エンディングはコーラスがとても印象的

「碧い瞳のエリス」
女性生理用品のコーマシャルソングに採用された。
ゴリラになっちゃってた
武沢さんによればアルペジオはポリスに影響されたそう。
エンディングのピアノあとの武沢さんのギターの響きが当時の安全地帯のイメージ。
その他は別項目を。
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「合言葉」
A-B-C構造の曲。
イントロはだまし絵のように普通に拍子を取っているとわドラムがはいると手拍子がズレてしまう。
表と裏がズレることにより不思議な感覚を持たしている。
ドラムパターンの変化により曲の印象を変えている8ビートの曲。

アコギによる弾き語りよりバンドの演奏の方が面白い曲。各々の楽器による組み合わせがとても面白い曲。
それぞれのパートは難しくないけど合わさることによって魅力的な曲になっている。
ドラムのパターンを変えることによって曲をドラマチックに変えている。

「こしゃくなTEL」
A-B-C構造の曲
ドラム&ベースシンコペーションがカッコいい。
せわしない感じ・・・
熱視線と似たドラムパターン。
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「消えない夜」
A-B構造の曲。
いかにも安全地帯って感じの曲。
静寂のなかリムショットから始まる
サビのタムは「月に濡れた二人」ではもっと派手に
ナイロン弦による武沢さんのギターソロ
こういうーで静かな曲ではギターソロ後ろの六ちゃんのベースは六ちゃんが暴れて聴きどころ・・・
ギターソロの後ろのベース大きなロングトーンやフレッドをスライドさせるフレーズがカッコいい。
アコギ、エレキギターとベースの空間の感じが素敵!!
後年の月に濡れた二人に繋がる曲かと

「悲しみにさよなら」
レコード大賞を受賞した曲
大ヒットした曲。
五分くらいでララララって作ったって玉置さんが言っていた
ひどい曲だなぁって放っておいたらエコーをかけたりして曲アレンジしてよくなったって…。
5分位で出来た曲って言っていた。
転調、転調で盛り上げていく。
ライブではこの軽やかな感じがなかなか再現されていない。




「彼女は何かを知っている」
A-B構造の曲。
クレラという仮題だった。
イントロのシンセベース。
うちこみかな?
これもドラムとベースの組み合わせのパターンがかっこいい曲。
Aメロは4小節ひとまとまりでみて1、3小節目の1拍目のみ頭で叩いている。
ワンナイトシアターとはまた印象が違う。
アルバムは女性的な印象だったが
ワンナイトシアターは男っぽい感じだった。
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「ガラスのささやき」
A-A'-B構造の曲。
昼ドラの歌のような感じ
囁きながらスピード感がある歌。
一拍三連のシャッフルの歌謡曲。
サビ後の歌が素晴らしい。
シャッフルの
ワウ使った音がいいね。
2013年カッティングは武沢さんだった。
じわじわ盛り上がっていく感じがすき

「ありふれないで」
A-A-B-C構造の曲。
いきなり冒頭からコーラスで始まる曲。
ハーモニーが美しい曲。
1991年のライブでやっていたけど完璧だった。

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エンディングは映画の終わりのようにピアノとストリングの映画のエンディングのようにピアノとストリングスでフェードアウト。
CDはピチピチスクラッチノイズが入らないからいいね。