PS5ファイナルファンタジー7リバース

レビュー(クリア後感想)ノーマル難易度で約67時間でクリア

やりこみ要素はプレイしておりません

 

PS4で初登場したFF7リメイクの続編がハードを変えてPS5でリリース

 

※ネタバレなしですが

ストーリー部分に敏感な方は見ないでください

+リメイクの続き

リメイクエンディングのミッドガル脱出

からカームの町からスタート、引き継ぎ要素はほぼないです

 

■システムも前作を踏襲

 

 

・戦闘

リメイクと同じ、仲間はマテリアなどで設定しないと

勝手に動きません

 

攻撃、ジャストガード、アクションゲームのような

様式のゲームであり、みやぶるで敵の弱点属性を調べることも必須

ヒート→バーストして敵を倒す

 

世話しない操作をすることになり、ギブアップしました

筆者はクラシックモードでの操作に切り替えて進めることにしました

 

・連携技

発動条件などがあるキャラクター毎にある連携アクションが戦闘中に出すことができ

技発動時に無敵ではないので、そのままやられてしまう場合があります

バースト時に使うような技が多いです

 

・マテリア

武器や腕輪につけることで、魔法やスキルが使えるようになる

装備のマテリア

 

ストーリーの進捗により使える8人のキャラクターが入れ替わる場面

も多く

キャラクターをマテリアを付け替えなくてはいけません

その場合固定のPTのセットを使えるキャラクターに組みなおしたり、

様々な設定を逐一しなくてはならず

 

設定場面は画面全体を使ったUIになっておらないので文字が小さく

快適な部分もなく面倒

 

 

■前作との違い

+広大なフィールド

原作のフィールドマップを実寸サイズで作ったような広大なオープンフィールド

が約5つくらいで街や洞窟の合間に存在し、探索できるように作られています

カーム周辺からジュノンまでは良くできたフィールドバランス

 

フィールド毎にチョコボの能力は変化

空を羽ばたいたり、壁を上るなど

海チョコボ以外の特殊能力は、操作の自由度はありません

ルートが決まっており複雑にしてあるだけです

 

 

■意地悪な難易度(ノーマル)

このゲームは普通に遊んでいると気持ちよく戦える場面があまりありません

長時間の戦闘で、意地悪な調整がしてあり

ストーリーを楽しむことを没頭できなくしてあり

ミニゲームも然り、簡単にクリアはさせてくれません

50代以上のゲーム製作者が想定する昔のファミコンやゲーセンの難易度が

基本と思われている考えのゲームでそれが今プレイすると単なる嫌がらせ難易度

にしか感じません

 

■ミニゲーム(難易度ノーマル)

オリジナルではミッドガル終盤でストーリーバイクのゲームができることに感動しましたが

本作は更に、様々な別操作をするゲームをストーリー部分で大量に挿入してきます

頭の柔らかい若い人がプレイする作品ならいいのですが、20年経った当時のプレイヤー

がプレイするにはキツイし上手くゲーム化できてもいない

前述のように嫌がらせ難易度をかましてきます

 

単に質が低いミニゲームを入れたところでトロフィーを狙う人以外は無用なわけで

なくなくカットする部分を技術がなかったようにしかみえません

目玉のゴールドソーサーのミニゲーム群も

ジェットコースターのシューティングゲームが関係ない内容に作り替えられており

バスケゲームなども削除されており

ノスタルジックに浸ることもできず肝心な部分もダメ

なのに大量のミニゲームが存在します

↑このような飛行機操作もミニゲームといっていいのかな?

 

 個性的なフィールドを使いこなさず謎のミニゲームが花を添える相乗効果には

至っておりません

 

+カードゲーム

なかなか質の高いカードゲームとなっています

しかし敵のカードの手札がわからないので途中から必勝法が通用しなくなり

(筆者がカードゲーム得意ではないため)

苦戦してしまいました

カードゲームは続編でも続投しそうです

 

カードゲーム以外の

大量にある大半のミニゲームの質が低いことが問題でもあります

 

 

■ストーリー

原作とは違うセフィロス(出てこない場面)とフィーラーが今回も登場してきますが

それ以外は原作通りにお話は進みます(ロケットの町等はカット)

終盤エアリスの生死が出てきます

はぐらかしてきて、逆張りみたいな展開にしてくるのが優柔不断な人間を見ているようで

かなり不快、ストーリー制作当初からの信念には見えず

 

クリアしたユーザーの意見を後から見て決めようとしているようにしか見えません

70時間くらいかかるゲームで辿り着いた最後に目にする結末が

これでいいとは私は思いません

結局第2部で紡ぎあげたかったストーリーというものがほぼなく

3部に持ち越しは逃げ

未完の「シェンムー」シリーズのように

 

映画とかドラマとかでもよくありますが、ゲームというものを分作にする場合は

それなりの結末を用意することが大事なのではないでしょうか

ハッピーエンドとかを期待しているのではなく

プレイヤーに対する誠実さが他の媒体よりも比重が高くなるのかもしれません

 

この作品で全ての可能性の誘惑ともとれる幻視(その様にとらえておく)を

クラウドが破壊する決断をしたのなら私は感動したでしょうし

一つの区切りになるし続編の期待も高まったでしょう

 

リメイクDLC「ユフィ」やスマホゲームなどのキャラクターも絡んできて

これ一本ですべてが分かるように作られていないのも

あまりよろしいとは思えません

 

■FFが人気がなくなった理由(個人的解釈)

FF7発売当時は成人がアニメを堂々と見ることがかなり忌避された時代であった(洋画などが人気)

そんな中ゲームというのは、長時間楽しめる別メディアとしての役割であったため

アニメ的な映像作品や物語を成人が嗜好するにはうってつけの存在であった

※エヴァンゲリオンがあったとはいえ一部

 

ファイナルファンタジーというのはPS以降は特にアニメ的な物語の代替品

として存在したわけである

 

現在はサブスクなどで様々なアニメ作品を視聴でき

一般女性がスマホカバーやアクセサリーに推しのアニメキャラを普通につける時代になり

RPGの需要として中途半端に振り切れていないFFが必要で無くったのかもしれません(個人の感想)

映像作品「アドベントチルドレン」のグラフィックに近づけるのではなく

原作のキャライラストに近い絵で一本完結で作った方が

幅広い層に今はプレイしてもらえたのかもしれません

 

■おススメできないゲーム

個性的なキャラクターが使え、メインストーリーでキャラクターや敵、ボスなど豊富に存在し

ロケーションの数では3D大作ゲームとしては世界一といっていいほどの量

質は高いゲームなのですが、ストーリーの無責任感とゲームバランスの嫌がらせ難度

が気になり、一般人には手を出しにくいゲームになっています

 

FF7好きだったプレイヤーにおすすめできるとしたら濃いファンくらいでしょうか

ただそのプレイヤーたちも待ちくたびれ、購入に至らなかった人も多い

 

 

■総括■

完結してから購入するのがいいのではないでしょうか

(前作と同じなら)何時間プレイしたところで引き継ぎもなく

何の答えも提示してくれません、娯楽の多い現代人が嗜む作品ではない

 

分作なので幅広いユーザーに向けて作られた作品ではありません

 

濃いファンはハードモードもやり込んで200時間くらい遊べて大満足だそうなので

FF7が大好きなユーザーに

おススメなのかもしれません

 

総合点8.5点(10点満点中)

 

 

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