switch|ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム
クリア後感想レビュー
約6年前に発売されたswitch/wiiUゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(以下略botw)の完全な続編
■なぜ正統続編なのか?
開発者のインタビューなどによると
Botwから登場したNPCキャラクター達の成長を描きたかったそうです
更にこのハイラル世界でまだやりたいことが出来るのではないかという
やり残したことをやりきるために作られたようです
■序盤の始まりの空島
祠にて新要素の能力を手に入れ
複雑な操作をこの時点で要求していきますが
探求心や閃きで突破できるように作られている
非常に考えられたエリアであります
・ハイラルの大地
そしてリンクは降下し、お馴染みの大地へと踏み出します
拠点に行き滑空アイテム『パラセール』を手に入れたところから自由に動ける
ようになるまではチュートリアル
空エリア+地上エリア+地底エリア
メインは地上で他はほぼ探索要素として配置してある
広い世界のため人によってさまざまな進行により
物語の運び方、便利能力の解除や使い方などもさらにあり
botwよりもクリア時間など効率がかなり変化します
4賢者のいた集落を再訪し、新たな神殿を攻略
新能力+コンパニオンが増えて冒険は華やかになります
シドの技だけはあまり使えなかったです
神殿エリアに入るまでの大仕掛けが迫力があり
没入感を高めています
■新能力
ウルトラハンド、スクラビルド
モドレコ、トーレルーフ、ブループリント
+クラフト要素
今回ウルトラハンドで、物と物を組み合わせ
乗り物や兵器、橋、建築物などが作れるようになっています
ゼルダの謎解き要素に新たな息吹を入れたことは確か
謎解きの攻略も、知恵を使ったりゴリ押しなど
千差万別
破綻がないクラフト要素に圧倒されます
+戦闘
前作とほぼ同じ仕様
武器が今回も壊れます
スクラビルドで武器と素材を組み合わせることで強化出来ます
とんでもない攻撃が出来たりしますが、なかなか頭が付いてこず
平凡な戦いをしてしまいます
+何かがあるが
祠やコログや探索要素は今回も多い
・宝箱の中身
空で宝の地図が手に入り、地底で宝箱を開ける探索要素
前作でamiibo装備などが多くを占める
ゾナウが分からないのでなんでこれが宝箱から出てくるのか謎であった
DLCの宝箱のようにアイテムに対しての発見の喜びが薄く、ゼルダシリーズ
の弱い部分は相変わらずであった
■意趣返し
Wii「ゼルダの伝説スカイウォードソード」は同じエリアを3回ほど来訪する作品である
基本的に本作はbotwのメインの舞台を再訪するような内容である
地形が変わったり村の気象が変化しているなど少し驚きもあるが
製作者のどうにか同じエリアを使いまわす、難問に再度
チャレンジしたいだけのようにしかみえない
+攻略見ないでクリアして、よく分からなかったこと
・マヨイ集め
・防具強化
・バッテリー強化
(ブループリントは全賢者クリア後の最終盤コーガで知った)
私がフラフラ冒険したせいであるが、その導線が弱すぎるように感じます
しかし攻略HP見ると広大な世界での冒険の意味がなくなる
だから最後まで気づかないままクリアしてしまう事態になってしまいます
製作者があまり薦めたい要素ではないであるのか、はたまた時間稼ぎを
させたい意図なのか真意を知りたくなります
広範囲のオープンワールドで
様々なクエストが存在するため有用なのものに気づかない部分もあります
■ストーリー
前作の方がうまく機能していたウツシエ(龍の泪)が
今回ゼルダ姫中心に終始しすぎたため
クリアを急いでしまうような内容でした
前作の世界からもっと歴史を掘り下げる内容ではなく
リンクとゼルダが序盤に動いたことにより
映画ターミネーター(カイルリースが来た)の世界に片足突っ込んだような円環の世界が出来上がり
後付け感満載の歴史が出来上がるのが、どうも居心地が悪い(隠された歴史なのかもしれないが)
今回の作品はゼルダを操作するモードがあった方が分かりやすくお話が理解できそうなのですが
続編だからこそチャレンジできる部分はあってもよかった
ゼルダシリーズはそれほどシナリオを重要視してないけど続編として作ると
人々との関係性などで色々期待してしまう部分が出てしまったのかもしれません
■総評■
冷静に考えて
同じマップをDLCも入れれば3度遊ぶわけで、拡張され変更された部分は大きくありますが
6年かけて作ってほしいとはあまり思わない
完全新作が出たら出たでBotw比較して色々不満はいいそうですし
この作品を作ることが正解であることは確かなんですがBotwをプレイした感動には勝てない
こればっかりはどうしようもない
凄い作品であるので、値段以上の価値はある
しかし力を賭けた以上の輝きを作ることはできない
付け足した部分がどうもミスマッチに感じました
名作をパワーアップさせるとどうなるのか確認するために存在する作品である
総合点9.8点/(10満点中)