ゲーム離れが進む? 家庭用ゲーム機の現状と今後(2) ファミ通 浜村通信に関して疑問
明日発売のファミ通の「浜村通信」の記事名が、「カジュアルゲームを遊んでいるうちに、ほかのゲームもやりたくなり、ゲームのリピーターになる」という巻末記事があります。
タイトルを見た感じでは、「それはどうかな?」という印象を受けました。実際に読んでみると、オンラインゲームで遊べるカジュアルゲーム(パンヤだと思われるゴルフゲームの話)からはじまり、ニンテンドーDSの話になります。
1000人を対象に「DSを買う時、どのゲームを買ったか?」という質問に対して、脳トレシリーズをあげた人が、39.2%。でも一番売れたのは「どうぶつの森」
という話と
今後欲しいソフトを今までゲームをやっていない、あるいはゲームを1年以上やっていない1000人に聞いたところ、一番多かったのが「マリオカートDS]で3割
この二つを根拠にカジュアルゲームを遊んでいるうちに結果的に普通のゲームも遊び、リピーターになる。という話があります。
そして最後に、FFXIIやFFXIをあげ、コアゲーマーも増えて、ゲーム人口は大きく増える!という、締めくくりになります。
昨日書いた記事 と結論が逆になっています。どちらが正しいのか?
個人的には、浜村通信の記事はちょいと強引な気がします。
数字にしても、脳トレシリーズで見れば360万本売れており、動物の森の230万本より売れています。まぁどれくらいの人が脳トレシリーズを両方とも購入したかによって、「購入した人数」は変わってくるので、なんとも言えませんが。また、今後欲しいソフトに関しても、聞いた時期によって大きく答えが変わってくるかと(残念ながら記事にはアンケート時期は書いていません)
まぁそういった数字より一番気になる部分が。オンラインゲーム業界でよく使われる「カジュアルゲーム」ですが、「どうぶつの森」「マリオカードDS」は普通のゲームというより、カジュアルゲームです。(カジュアルゲームの定義自体は明確には無いが、気軽に短時間で楽しめるゲームという意味が強いです)。そういった意味で、元々の定義が違うような気がしてなりません。このようなゲームを遊ぶ人を「普通のゲームも遊び、リピーターになる」とは現状では断言できないかと。「脳トレ」で初めてゲームを遊んだ人が「FFXII」「モンスターハンター」「ウイニングイレブン」などのゲーマーにとっての「普通のゲーム」を遊ぶという根拠はまだ出ていないですし、実際に関係性は薄いと思います。
では、最後に書いてある「ゲーム人口は増える」という事ですが、こちらはまだ明確な答えはわかりません。個人的には家庭用ゲーム機はこれ以上大きな伸びしろはないと考えています。しかし、また別の機会で取り上げようと考えている(Nintendo iNSIDEで連載している記事 に書く予定です)オンラインゲーム・携帯ゲームといった家庭用ゲーム機以外のゲーム業界、またゲーム業界でもコーエーが発表したソフトレンタル や、PS3+レボで行われるダウンロード販売なども含めると、大きく伸びる余地があると思われます。
近々、ファミ通もオンラインゲーム雑誌を発刊するようです。現状は家庭用ゲーム機がゲーム市場では大きなシェアを持っていますが、今後は家庭用ゲーム機以外も含め、大きな意味での「ゲーム業界」としての成長を期待したいです。
・・・といっても、いわゆるファミコン世代は「PCでオンラインゲーム」とか「携帯電話でゲーム」とかには違和感あると思いますがw
ゲーム離れが進む? 家庭用ゲーム機の現状と今後(1)
本日から約2ヶ月間くらいかけて、まったりと 2005年の細かい総括 及び タイトルで提示した命題を考えていこうと思います。
まずは、こちらの記事をご覧下さい。
こちらはコンピューターエンタテイメント協会(CESA)というが調査したレポートによる記事です。ゲーム機離れが前年と比較し、進んでいるという内容になります。
2004年→2006年
継続的にゲームプレイ 31.9% → 26.1%
ソフト次第ではまた遊ぶ 19.9% → 11.2%
今後もプレイ予定無し 42.5% → 52.5%
面白ければ遊んでみたい 5.1% → 8.4%
と全体的にゲーム離れが進んでいるという調査結果になります。このアンケートの母数は1,103人ですので、1%当たり11人程度となっています。アンケートの母数としては必要十分なサンプル数のため、結果に問題はないと思われます。ただ当然数パーセントの誤差はあると思われます。
こちらを見る限りでは、家庭用ゲーム機ユーザーが減っているという結論がまず思い浮かびます。しかし、果たして本当にそうか?今回出ているデータは全体の一部。このレポートの全容を調べるため、購入をいたしました(笑)数日後には届くかと思われますので、これ以外のデータも含め、CESAの調査から見る、家庭用ゲーム機ユーザーの状況を報告いたします。
また5月半ばにはファミ通白書も発売されますので、こちらのデータからも家庭用ゲーム機の現状に関しての分析を行っていきます。週1回程度で更新予定のこの特集。お付き合いよろしくお願いいたします!
ウイニングイレブン10の売上予測!~過去の売上シリーズを元に~
今週木曜日発売のサッカーゲームの定番「ウイニングイレブン10」。今回はこのソフトの売上予測をしてみようと思います。まずは過去に発売されたシリーズ全ての売上情報をどうぞ。
サイト名 機種 発売日 初週 累計
WE PS 1996/3/15 11512 29867
WE '97 PS 1997/6/5 24190 60270
WE3 World Cup France '98 PS 1998/5/28 155299 751205
WE3 Final Ver. PS 1998/11/12 59276 349059
WE4 PS 1999/9/2 238331 721737
WE2000 U-23 メダルへの挑戦 PS 2000/8/24 116983 398308
WE5 PS2 2001/3/15 198753 506596
WE5 ファイナルエヴォリューション PS2 2001/12/13 155443 429270
WE6 PS2 2002/4/25 374055 1116786
WE2002 PS 2002/4/25 20285 120082
WE6 ファイナルエヴォリューション PS2 2002/12/12 262756 630793
WE6 ファイナルエヴォリューション GC 2003/1/30 6371 17455
WE7 PS2 2003/8/7 598933 1100238
WE7 インターナショナル PS2 2004/2/19 305138 527375
WE8 PS2 2004/8/5 627017 1058368
WE8 ライブウェア PS2 2005/3/24 264977 458626
WE9 PS2 2005/8/4 552386 934496
WE9 ユビキタスエヴォリューション PSP 2005/9/15 87935 182181
WE9 ボーナスパック PS2 2006/1/26 21460 123644
日韓ワールドカップイヤーに発売された6より、少しづつ売上下がっており、9に関してはついに100万本を割ってしまいました。注目は
1)ワールドカップイヤーの影響による伸び幅がどれくらいあるか
2)回を重ねるごとに売上が落ちている下落傾向
どちらが大きいかという事です。また、今回はネットワーク対応ではりませんが(事業的にも相当厳しかった状況らしいです)こちらに関しては売上の減少に繋がるとは正直思っていません。
では、おいらの予測ですが、100万本突破しない!と大胆に予測してみます。売上本数的には「9」とほぼ一緒の95万程度で予測します。ちなみに初週は55万本予測。これが60万本を良い感じで越えるようであれば、100万突破するかもしれません。個人的には好きなシリーズなのですが、ワールドカップイヤーという以外に大きく売上を伸ばす要素が追加されているという印象を受けませんでした。
さて当たるか、外れるか。結果は来週後半にはわかると思います!
2006/4/10 ~ 2006/4/16 ハード売上
機種 週間販売台数(先週差) 2006年累計 (販売総数)
NDSlite 154,731(-13,762) 累計 827,737 (827,737)
NDS 37,204(-12,621) 累計 767,783 (6,464,560)
PS2 27,549(-1,347) 累計 504,196 (19,237,665)
PSP 26,340(-4,225) 累計 609,399 (3,322,946)
GBASP 6,372(+1,161) 累計 100,814(5,798,461)
GBmicro 3,676(+673) 累計 58,401 (477,165)
XBox360 1,926(-14) 累計 37,289(109,796)
GC 1,080(-144) 累計 43,648(4,138,371)
NDSliteが2006年累計でTOPに踊りでました。それにしても、上位4ハードはいい感じで売上争いを繰り広げています。というか、PS2はまだこれだけ売れるのが驚きですね。GBASPも地味に10万台突破。相変わらずGBmicroより売れているという状況ですね。XBox360はNNNがどれだけ影響を及ぼすか注目ですね。ランブルローズより調子良いので、5000台も狙えるか!?