こんにちは!アパートの退去日が近く、部屋をガチ掃除中のT19です。
広島のアパートは退去の立会の時に難癖つけられ、クリーニング代に数万円取られたんで、同じことが無いようにしないと・・・。

モクズガニ(Japanese mitten crab)

イワガニ科。魚ではないが、まれにワームにしがみ付いてきて釣れちゃうことがあるので紹介。
濃い緑色をしていてハサミに毛の生えた大型のカニで、全国の海と繋がった河川に生息する

卵~ゾエア~メガロパの期間を海で過ごした後、川を遡上して成熟。秋頃に大挙して川を下り子孫を残して死ぬ。
大柄に成長できた♂はハサミも大きくパワーで♀を手に入れ、小柄な♂は脚が長くなりフットワークを生かし相手を探す。

美味ではあるが、カニとしては大型でもズワイガニ等よりは遥かに小さいので可食部は少なめ。
漁協が保護していて捕獲に遊漁券が必要な川が多く、確認してから採集したい。

オオサンショウウオ(Japanese giant salamander)

オオサンショウウオ科。魚ではないし、御存知の通り釣ってはならない絶滅危惧種の巨大両生類。全長1.5メートルに達する。
国の特別天然記念物であり、捕獲は勿論、触れることもタブー。強大な口で噛まれる恐れもあり、近付くのは物理的にも危険。

アングラーにとって問題なのは、(特に中国地方では)渓流釣りの最中に結構な頻度で遭遇すること。
地味な色で川底に貼り付いており、すぐ側まで行かないとそれがサンショウウオと気付けない場合も想定される。

口に入る動物を何でも食べる貪欲な気質故、渓流で1メートル程の茶色い物体が見えたら、付近にルアーを投げない方が無難。
アマゴやイワナをも瞬時に丸呑みにする、正しく川の主であるが、丸っこい顔や掌はとても可愛い。

カタクチイワシ(Japanese anchovy)


カタクチイワシ科。上顎と下顎の大きさが全然違う大きな口を持つ、誰でも一発で見分けられる魚種。
日本近海に幅広く分布して群れを成し、青物やサメ、海鳥、クジラ等の食料となり、海の食物連鎖を支える重要な生物である。

人間もまた彼等を愛してやまず、アンチョビ、釜揚げシラス、煮干、目刺など、様々な調理法が編み出されてきた。
カタクチイワシ達はプランクトンを主食としているが、ファイバーサビキ仕掛けでも釣れたので小魚とかも食べてるのかも。

広島湾の乗合船にて船長がコイツの群れを見付けた際、同船者の中で銀色のジグを落とした人だけが見事なブリを揚げ、赤金とかブルピンのジグを使ってた人はアタリすら無く、カラー選択の妙を体験した。

ギギ(Species of naked catfish)

ギギ科。西日本の河川中・下流域の、そこそこ流れのある岩場に棲んでいるナマズの仲間。
8本のヒゲを持ち、アメリカナマズと似ているが、自ら「ギギ・・・」と名乗ってくれる。興奮したら黄色くなるのも特徴。

日中は岩陰に潜み、夕方になるとエサを求め回遊を始める。多くは10センチ前後で、タナゴやテナガエビの仕掛けにパワーイソメを付けて沈めとけば簡単に釣れるのだが、1度だけ30センチ級の巨大な個体が掛かり、一撃でラインをぶった切られた。

ギバチ、ネコギギ等のそっくりさんが居る他、江戸時代の文書から『ガナイタ』なる琵琶湖固有類似種の記述が見付かり話題になった。文書のガナイタの挿絵を見るとギギより海外産のハマギギに近く、大昔の琵琶湖にはハマギギの仲間が棲んでいたのかも。

ムギツク(Striped shiner)

コイ科。10センチ前後の小魚で、鼻先から尾ビレを1本の黒帯模様が貫き、帯より背側は茶色、腹側は白色。
文字にすると地味だが、実際は3色のコントラストが高くなかなか鮮やかで、他のコイ科雑魚との見分けは容易い。

モツゴと一緒に❝クチボソ❞と称される通り、細く尖ったアヒル口も特徴的
川の中・下流で虫や藻を食べており、一応ルアーでも狙える(私の場合タナゴ針とパワーイソメでどうにかキャッチできた)。

オヤニラミやドンコなど肉食魚の巣に産卵し、自らの子を守ってもらう❝托卵❞の習性を持つ。
ギルやバスの巣を利用しているとも聞くが、さすがに体格差があり過ぎてムギツクにとっても危険なため、本当か怪しい。

ツバクロエイ(Japanese butterfly ray)

ツバクロエイ科。体が異様に左右に長い、妖怪みたいな風貌のエイで、遠目であっても簡単に他のエイと見分けられる。
縞模様のある短く可愛らしい尻尾を持つが、やはり毒針が仕込まれているから扱いには要注意。

同じ海域でも目尻に白い斑点を持つ個体と持たない個体が居り、どういう理屈で分かれているのかは不明。
緩い外見と裏腹にアカエイを凌ぐ筋力、持久力の持ち主であり、ジギングタックルであっても苦戦必至である。

他のエイ同様、ルアーを襲うことはほぼ無いがスレ掛かり事故が起き易く、メバリングタックルなんかで掛けてしまったら超長期戦が確定してしまう。私は食べたことないが、揚げ物にするとメッチャ美味いらしい。