ティンバー「また琵琶湖?3度目の正直狙いか」
T19「3度目どころか、納得いく釣果出せるまで御百度を踏んでも良いんだぞ」
ティンバー「100回も通ったらそらデカいの釣れて当たり前や。でもそんなん金持ちの道楽やって。琵琶湖のバスに拘らんでも、ウチら一般庶民は季節に合った無難な釣りした方がええやん?」
T19「でもなぁ」
ティンバー「ましてやアンタ、多魚種アングラーやねんし。バスプロちゃうし。釣りは釣れなオモロないって」
・・・という夢を見た直後、11月23日の午前3時に、岡崎を出発。
「あんな夢見るってことは、琵琶湖に未練があるんだなぁ」と自覚しつつ、一宮や関ヶ原を通過して米原JCT。
琵琶湖の側まで来ると後ろ髪を引かれる想いが強くなってきましたが、夢でティンバーに言われたことを信じて滋賀県を通り抜け、やって来たのは福井県敦賀市!海釣りです!
夜明けと共に敦賀半島の地磯に下りて、ジグパラジェットで30分程ショアジギング!
藻が多く引っ掛かってくるので、ダート狂で30分程エギング!・・・釣れん!
雨がぱらつき出し、本降りになる前にキジハタを狙っておきたい。
行け!アンバータイガーDC-5!ウェイトを追加してアタッチメント装着。素早く沈ませて近距離の岩場を狙います!
が、やはり日本海の潮流は浜名湖とはワケが違い、狙った位置を通すのも一苦労・・・。
1度クジメが追い掛けて来たけれど、口が小さいためバイトには至りませんでした。
アンバー「・・・」
T19「ダメだ・・・開始1時間ちょっとで詰んだ・・・」
ティンバー「琵琶湖で撃沈した方がまだ格好付いたかもな。まぁ、どうもないって。ここも魚が居らんことはないやろ」
T19「アンバーに日本海は厳しかった。ミニワームで穴釣りしたらミニカサゴは来るだろうけど、敦賀まで来てそれで終わるのも寂しいし」
ティンバー「そこらのクランクには荷が重いわな、この磯。せやけど特別カバーに強いクランクならええんちゃう?」
T19「カバーに強いクランク・・・よし!シャローラビット!」
ティンバー「何でやねん!」
T19「だって、カバーに強いクランクって・・・ベビークラッピーか!」
ティンバー「ウチを使えウチを!」
ティンバー「カバークランキングのお手本を見せたろう、アンバー」
アンバー「!」
そう言えばアンバーのモデルになったティンバータイガーはカバークランクだったので(笑)、早速スナップに付けキャスト!
荒波の中ブレずに潜水。遠浅の地磯だから底取りは早く、岩の起伏を躱して泳ぎ切る!
アンバー「・・・!」
T19「思ったより凄いでしょ、ティンバーの泳ぎ」
アンバー「!」
T19「当たり前のように根掛かり知らず。どこに大きな岩があるとか、藻が生えてるとか、巻き心地で教えてくれるんだ」
磯と砂浜の境界になってる場所を見付け、その境界線を巻き巻き・・・グニッ。
・・・あれ?おい!根掛かっちゃったんじゃない!?おいおいティンバーお前・・・。
一切予兆の無い突然のスタック。
この流れでロストはあまりにも格好悪いし、強気にロッドをリフトさせたら、グイっと持ち上がる感触!海藻か流木か?
どうにかリーリングできるようにはなったけどティンバーにはまだ何か引っ掛かってるようで、妙な重みがあります。
一瞬ググっと引っ張られたような手応えがあって、魚かと身構えるもやはりただ重いだけ。
回収まであとちょっとの所でまた根掛かりのようにラインが巻けなくなって、ロッドを持ち上げるとすぐ解消。
頭の中が「?」でいっぱいでしたが、戻って来たティンバーを見て全てを察しました。
ティンバー「痛・・・思いっ切り締め付けられたで」
T19「ティンバー、ザリガニそっくりだから、タコから見ても美味そうだったんだね~」
ティンバーをスタックさせてたのは、❝歩く根掛かり❞と言っても過言じゃない『マダコ』さん。
8本脚を器用に使って自ら針を外し、海へと帰って行きました。
一応釣果は出せたものの、「面倒なことになったなぁ」とブルーな気分の私T19。
と言うのも、タコって多くの海域で第1種共同漁業の対象生物。
簡単に言えばサザエとかワカメとかと同じ括りで、一般人が獲っちゃいけないことになってるんです・・・。
福井県の漁業権を調べてみたら、敦賀のタコ釣りはやっぱりアウト(泣)。
取り敢えず管轄の敦賀市漁協に詫びの電話を入れると「その場で逃がしてもらったんなら大丈夫ですよ」と御許し頂けました。
ルアー業界はタコエギングを❝オクトパッシング❞と称して流行らせようとしていますが、日本でタコを釣って良い場所は実はかなり少ないこと、アウトな場所で釣ったら密漁者として訴えられかねないことも同時に流布させるべきですよねぇ。
しかも、漁協ごとの漁業権ってこっちから積極的に情報収集する必要があるから、タコ釣りってややこしいです。
今回の私みたいに事故的に釣れてしまった場合は、漁協にその旨を報告して謝罪するのがベストかと。
ティンバーが具合が悪くなり、遂に本降り。竿仕舞いとしようかと思った矢先、小さなライズらしきモノがあちこちで発生!
試しにピュアを投げてみたら、速攻で何かHIT!足元まで来てポロリとフックアウトしたのは『メバル』!
冷たい雨がメバルの活性を上げたっぽいです。ビショ濡れ覚悟でもうちょいやるか!
大岩と海藻が絡んだポイントへピュアを撃ち込み、軽く沈ませスローリトリーブで・・・HIT!
久し振りのメバル!しかも悪くないサイズですよ!
立派な魚体を観察してリリース。キャスト再開してすぐ2本目をGET!立て続けに3本目、4本目も追加!
いくら雨でスイッチが入ったとは言え、メバルってこんな簡単に釣れたっけ?
藻の面にピュアを流し、岩陰を通る時バイトが集中。ズモっと重くなり、徐々に加速してドラグを鳴らすファイトが楽しい!
ここでメバリング専用のジグヘッドリグを投げるもバイトは無く、ピュアに戻すとまたHIT!しかしバラシ。
数百円渓流スプーンの魔力恐るべしです・・・。
琵琶湖での3度目の正直は捨ててしまったけれど、敦賀でメバルの入れ食いを体験できて、気分良く納竿となりました。
帰りにちょこっと滋賀県に立ち寄って、フナの刺身とモロコの佃煮を購入。更に釣具屋でエグリを楽しんだ後、岡崎へ。
フナの刺身は薄味かつ魚とは思えないほど身が硬く、特別美味しいもんじゃないんですが、フナ料理にはフナ寿司という規格外の存在があるため、それと比べりゃ全然イケる、そんな食味です(笑)。フナを食べつつ、エグリの成果を観賞。
中古とは言え、美品の鮎邪とリアライザーが千円切ってたのは驚き。
私がエグリで主に狙うのは90年代バスブームに量産された隠れた名作やB級品なんですけど、そういったモノは流石に弾数が減って、エバーグリーンやジャッカル、メガバスの同じ顔ぶれが数百円でズラリと並んでるパターンが多くなってきました。
安く買えて嬉しい反面、年々バスルアーの勢いが無くなってきてるような気がして、どうも寂しい想いです。
そして、ワーデンズの公式HPからティンバータイガーの名も消されていたという悲い話を、ティンバー本人から聞きました。
今回の決まり手:インフィート・エクストリーム+コンフリクト3000+PE18ポンド+ティンバータイガーDC-5
アモルファスウィスカー・ファントム562ULF+サハラC2000HGS+ナイロン5ポンド+ピュア