こんばんは!仕事場で私だけ長靴の消耗が異様に早いT19です。ウェーダーのソールの減りも早いし、歩き方がおかしい・・・?
本日は❝ルアーでよく釣れるコイ科魚種❞をテーマに魚図鑑更新します♪

ウグイ(Japanese redfin)

河川の河口~渓流域に至るまで、あらゆるエリアに適応できる魚。普通10~30センチ程だが、50センチクラスも居るらしい。
ヤマメ、バス、シーバスの外道としてよく釣れる。狙って釣るには河川中流域でスプーンを投げると良い。

浅く緩い流れの場所では若魚の群れが、水深があり程良く流れのある反転流ポイントには大型個体が着いている傾向あり。
HITすると同サイズのトラウトよりも強い見事なパワーで突っ走る。味は良いが小骨だらけで少々食べ辛い。

黒ずんだ体に3本のオレンジ色のラインが走る婚姻色は、ルアーカラーにもよく用いられ、あまりにも有名。
だが、繁殖期以外は銀色でコレと言った特徴の無い❝ザ・魚❞って感じの姿をしている。

オイカワ(Pale chub)

日本の川魚の代表的存在。素朴な体型をしていながら、♂の婚姻色が熱帯魚並みに派手なことで知られる。
♀は銀色で何の魚か判り辛いが、よく見ると♂と同じ帯模様がある。

河川の中流、下流に生息し、水の綺麗な早瀬で水草や虫を食べる雑食性。

しかし、街中の汚れた川でも時々群れを見掛けるため、意外にも丈夫な魚のようである。

口がとても小さいこともあり、ルアーを追いはしても食わせて釣り上げるのはかなり難しい
たま~に、トラウト用のスプーンに魔が差したように飛び付いて来て、ポロリと釣れる程度。

カワムツ(Dark chub)

河川の渓流~中流を好む魚。大きさは数センチ~20センチぐらい。
陽当たりの良い表層で群れていることが多く、橋の上などから見ると背ビレの赤いドットが目立つから釣らなくても彼等と判る。

河川下流に生息するタイプは『ヌマムツ』という別種で、黒帯模様が太く明瞭で胸ビレと腹ビレが赤いという特徴がある。
が、写真のようにカワムツにも帯が明瞭でヒレが赤い個体が居るので厄介(写真は渓流で釣った個体故、カワムツのはず)。

カワムツ、ヌマムツを併せて考えれば、どこにでも居て、積極的にルアーを追い、アマゴやバスの外道でよくHITする魚である。
特に開けた里川で釣りをする場合、遭遇は不可避と思った方が良い。

タカハヤ(Chinese minnow)

トラウトの外道でよく釣れる種。特筆すべきは、イワナですら棲まないような最源流のごく小さな流れの中にも居ること。
10センチに満たない小柄を生かして小さな沢に入り込んで行くとても逞しいお魚。

流芯から逸れた緩流に身を潜めて虫や藻を食べている。口が小さいから、確実に釣るにはワームを千切って落とし込むのが1番。
渓流釣りしていて、足元の小さな淀みにスプーンを沈めると、コイツ等がゾロゾロと集まって来ることがある。

わざわざ調理して食べようと思う人は少ないらしく、あんまりメジャーではないが実はとても美味しい。
繁殖期の♂は写真の個体のように鼻先が伸びて顔付きが変わる(普段はもっと丸顔)。

ニゴイ(Japanese barbel)

タラコ唇、尖った鼻先、どこ見てんのか分らないキョトンとした目付きが特徴。
ユーモラスな見た目に反し非常に凶暴で、視界に入ったルアーをダッシュで追い掛け食い付く。トップにも出る。

日本中の川や湖に棲み、バスの外道で掛かるのは日常茶飯事。時にアマゴが居るような渓流にまで出張して来ることも。
40センチは小さい方で、平気で60センチを超えるガタイの上、突進も凄まじく、ライトタックルで掛けると大苦戦必至。

ぶっちゃけあんまり美味しくないし、小動物を食いまくり増えまくるので、駆除している漁協もあるとか。
どこでもどんなルアーでも、真冬でも簡単に釣れるから、大物をいなす練習には打って付けの相手である。

ハス(Three lips)

コイ科でありながら完全肉食性であり、大きな口を持つ。歯が無いため、唇を牙状に変形させるという独特な進化をしている。
よって物凄い強面。体型はオイカワと変わらないが30センチ以上に大きく成長する。

琵琶湖水系原産の魚種だが、アユの放流に紛れて全国に広がっている。確実に釣りたければ、夏場の琵琶湖の流入河川下流域。
個体数はエサとなるコアユの遡上数と大体リンクしてるので、コアユの釣果情報を確認してから釣りに行くと良い。

トラウト、バス用の小型スプーン、シャッド、ミノーの速巻きに俊敏に襲い掛かる。ファイトもなかなかアグレッシブで楽しい。
美味しく食べられるが、リリースする場合は酸欠にかなり弱いため、手速く逃がしてあげたい。