前回の続きです。3月14日愛知県豊田市の里川渓流にやって来た私T19。

午前中はカウントダウンの協力によってアマゴを1本キャッチ。午後からも里川攻略を進めます!

瀬が続く中でたま~に落ち込みが現れ、そこにルアーを通せばチェイスはぼちぼち。しかし食いませんねぇ。
気持ち規模の大きな落ち込みに突き当たり、ここは外したくないのでK-1ミノーの渓流モデルを向かわせるとHIT

2本目のアマゴは1本目同様パーマークはほぼ見えず、銀白色に赤斑が散らばる眩しい魚体でした♪
もう1本居たりして」とK-1をもっかい投げてみます。丁寧に竿を弾いていたら、突如大きな魚影が!

尺は優に超えていると見えるソイツはナマズやニゴイではなく、明らかにサケ科の体型で、そしてルアーの跡をゆっくりつけて来てる・・・。
私はそっと茂みに身を伏せて、タダ巻き。岸まであと1メートル前後って所で、一気に距離を詰めてルアーに飛び掛かる魚

やってもうた!フッキングミス・・・ルアーは勢いで水上へ出てそのまま竿先へ戻って来ました・・・。
魚は瞬く間に泳ぎ去ってしまった・・・かと思いきや、何とその場で川底の岩に倚っ掛かって寛ぎ始めた!?何やコイツ・・・。

俺の存在に気付いてないようだし、警戒もしてないっぽいし、ひょっとしたら・・・。
駄目元で、茂みを挟んですぐ足元に居る大物の目の前にK-1を落としてみることに・・・ポトッ・・・バコンッ!・・・ジリリリリリ!

うわ食ったぁぁぁ!嘘でしょ!?

フッキングと共にリールが悲鳴を上げまくり、ロッドは怖いぐらいの曲がり様で、アマゴとは段違いのスピード!トルク

フロロ3ポンドで無茶はできん・・・が、フックはエリア用の細いシングルバーブレス1本・・・長期戦に耐えれそうもない・・・。
焦る自分を落ち着かせながら集中してやり取りを続け、寄せた魚の目前にラバーネットを構える!

刺激しないよう、優しくそっと掬う・・・って入らん!デカ過ぎて上手いこと収まらん
跳ねる魚をネットで牽制しつつ、どうにかこうにか岸際へ連れて行くことに成功。すぐさまデジカメを取り出してパシャリ

写真を撮った矢先にまたしても暴れ出したヤツ!
K-1を吹き飛ばした挙句、ネットから跳ね上がって川へ逃げ込み、猛スピードで流れに消えたのでした。観察できたのは数十秒程。

・・・ちょっと、展開に頭が追い付かんな・・・。
取り敢えず深呼吸して岩に座り込み、撮影した写真を見てみる・・・いやいやちょっと待って・・・今の魚ブラウンさんだよね!?

岐阜や長野に遠征して、今シーズンの大目玉となる予定だった『ブラウントラウト』、愛知の渓流で釣れちゃったで!?
スマホで調べてみたところ、過去に名倉川水系の管理釣り場で放流されたブラウンが脱走したとの情報を発見。

今回私が釣ったのは、エリアから逃げて渓流に棲み付いた脱走ブラウンだったようです。
まさかこんな開けた里川で、憧れのブラウンをGETできるとは・・・こういうことがあるから釣りは辞めれないんだよなぁ。

結局この日反応があったのは全て、陽当たりの良いトロ場でした。
活性は低めで、ストンと沈み激しく動くヘビーシンキング系より、カウントダウンとK-1ミノーというフワフワ漂い沈むルアーに分があった模様。

また、雨で濁りが入ったこと、月曜日故アングラーが殆ど居なかったことで魚の警戒心は和らいだのか、アマゴ2本、ブラウントラウト1本と、3月の渓流にしてはなかなか良い釣果です♪

アンバー「・・・」
CD深く考える必要は無い今の君に鱒釣りは荷が重過ぎた、それだけだ
アンバー「・・・」
CDあと1ヵ月もすれば色々な魚が食欲旺盛になる鍛えてもらうと好い
アンバー

CD主殿、この子はまず似鯉や鰣を相手に使ってやっては
T19痛てて・・・」
CDどうしたのですか?
T19目が痛いのと体が異様に重く感じるんだよ・・・何かに取り憑かれてんのかも
CD「・・・馬鹿馬鹿しい好い大人が幽霊を信じるなど恥曝しな
T19俺も100%は信じてないけど、まぁいざとなったら自分で除霊する高校も大学も宗教校だったから、対処法は履修済みよ
CD霊など居ないに決まっているのに
T19あ、そういやこの豊田にヤバい心霊スポットがあるって主任が言ってたな
CD「・・・」


前に主任が教えてくれたのは『前田公園』という心霊スポット。曰く「石像と幽霊のテーマパーク」とのこと。どういうこっちゃ
気になり出したらもう止められない私T19、既に取り憑かれてる可能性があるにも拘わらず、日没後に前田公園へ(笑)。

看板によればこの公園、昭和8年に事業家の前田さんという方が丘を観光地化したものだそうで、聖観世音菩薩と三十三観音の像が建てられているんだそう。早速ライト片手に遊歩道を進んで行きます。

T19何かごく普通の山道だよなぁあんま気味悪い雰囲気も無いし
CDではもう帰りましょう帰って次の釣りに備えるのが賢明ですよ
T19せっかく来たんだから丘の頂上まで行ってみようよ
CD予も忙しいのですあまり長くは付き合えません
T19カウントダウン・・・もしかして怖い?
CD怖いわけがありません馬鹿にしないで頂きた

CDひゃあぁぁぁ!
T19うわビックリしたぁ!人が立ってんのかと思った

どうやら丘の頂上に観音像が並び立っているのではなく、頂上までの道の途中に分散されている模様。

つまり、次から次に暗闇の中から観音様が現れるというまさかのRPG方式。

何故かそっぽを向いていらっしゃる観音様を皮切りに、今にも動き出しそうな観音様、首の無い観音様、瞼が痣の様に変色した観音様などが現れ、失礼ながら、かなり怖い・・・。

T19この観音様は凄い優しそうな顔で魚踏ん付けてるな
CDもう沢山!一刻も早くここから逃げるべきだ!
T19カウントダウンさん、やっぱ怖いんでしょ
CD怖いに決まってるだろうがぁぁぁ!

林道を進めど頂上へなかなか辿り着けなかったから一旦引き返したところ、公園入口から真っ直ぐに伸びる階段を発見。
それを一気に上り詰め、あっさりと頂上に到着!そしてそこには・・・。

高い塔と、その天辺に威厳満点の聖観世音菩薩

圧倒され、妙に感動してしまった私T19は、何を願うわけでもなく無言で頭を下げ手を合わせ、前田公園を後にしました。

等身大の石仏が林の中から次々現れるというシチュエーションが、幽霊とか以前に普通に怖いスポットでした。

ガンツが好きな人にはオススメできるかと(笑)。

しかし、緩やかな林道を通れば三十三観音に対面、中央階段で一目散に頂上へ行けば真正面から1番強そうな聖観音にぶつかるという構図はセンスの塊だと思いますね~。

特に体への異変が起きることはなく(そもそも観音様は怪異の類ではない)、元々の目の痛みと背中に食付いた重みは相変わらずのまま、帰宅して床に就きました。

 

一大目標だったブラウントラウトをあっさり釣ってしまったことで、今年の釣り計画は大きく変わることになりそうです。

一先ず梓川、神通川釣行は白紙。次のターゲットを布団の中で考えましたけれど、結局決まらないまま夢の中へ・・・。


今回の決まり手アモルファスウィスカーファントム562ULFサハラC2000HGSフロロカーボン3ポンドK-1ミノー50Sストリームver.