CD主殿、人生と釣りが際限無く深まるよう、頑張ってくれ給え
ラスカルマスター、またね


仕事が終わり、管釣りで満足のいく結果も出せて、後はアパートの部屋を掃除して、会社に最後の挨拶をしに行くのみとなった私T19。
そんな折、私の海釣り師匠のMさんから、「21日に広島で船乗ろうやぁ」と御誘いがありました。

曰く「泳がせ、サビキ、ジギング、タイラバ何やっても良い船」とのことで、広島県を出たらMさんにはまず会えなくなるわけですし、「最後に是非一緒にやりましょう!!」と返事して、急遽広島での船釣りが決定!

私は既にタックルの多くを滋賀の実家に撤退させた上、先日のジャガートラウトでやり切った気分故(笑)、ガチガチにジグをシャクるつもりは無く、船用のメバル仕掛けにワームでもくっ付けて、五目ワーミングでもやろうと画策。

アンカニー誠に有難うございます!マスター様!私のジョイントモデル!この姿さえあれば、新天地の気難しいバスも1発です!
T19良いよ良いよ、今年は費用がだいぶ浮いたからまぁ引っ越しで飛んじゃうかもしれんが
アンカニーラスカルにも見せてやりたかったですね~♪
ちょっと何なのよこれ!?


T19メガバスのオロチXX!
いくらしたの?
T199千円!りん議もちゃんと通したからな!
質素倹約はどうなったの?
T19今年は節約した方だぞ!良いじゃないか最後ぐらい!自分への退職祝いってことで!


11月20日の夕方にMさんと合流し、車に乗っけてもらって広島県広島市へ
居酒屋で談笑中、5月に御一緒したMさんの彼女Yさんが登場。続いて、5月の釣りに来れなかったMさんと同じ会社の女性Iさんも!

5月に会った時は私が色々飢えていたこともあり(笑)、気取った接し方をしてしまって、仲良くなれなかったYさん。
しかし今回はお互い酒が入り、“一人称の使い分けの話”や“好きなアニソンの話”ですっかり打ち解けることができたと思います。

また、5月の時点で床屋さんの彼氏が居たという26歳のIさん。
容姿も話し方も可愛らしかったけど、最早この地に未練を残す気が無い私T19、いつになく緊張せず、普通にお話できたのでした。

T19聞いたけど、ええ男の彼氏が居るんでしょ?
Iさんいや別れた別れたあがなん!やっぱ人間ねぇ、第1印象なんか当てになりませんよね
T19えぇマジで!?
Iさん酒飲んだらバチ攻撃的になるけぇ、一緒におって疲れたんですよ!
T19あぁそりゃダメっすな!大体酒で人格変わる人って、酒に弱いってことだからな結局

終いには、Iさんから「今度一緒に水族館行きましょうよ!1人じゃ入り辛うてから」なんて言われるも、「いや俺、もう広島県から居らんようになるんだって!」と断るしかなく、店を出てちょっと歩いて酔いを冷まし、「やっぱ神様って意地悪だよなぁ」と痛感。


一時解散し、私とMさんは車中泊。翌早朝YさんとIさんが再び合流。何と女性2人も今回の釣りに参加する模様!
港へ向かうと、Mさんを通じて知り合った広島市在住の釣り仲間2人も駆け付けてくれていて、斯くして船長含め計7人で出航!!

みんなブリを釣る気満々のようで、私が「最後だし気楽に小物釣りして楽しみます」って言ったら「いやいや最後なんじゃけぇ大物狙いんさいや!」と大笑いされました(笑)。

船長は「先にアジをようさん釣って活かしといて、沖へ出て泳がせでブリを狙うプランでやるまぁ色んな釣りできるけぇ大丈夫よ」と仰って、まずは浅いポイントでアジの数釣りを行うことに。

みんなはオキアミでサビキ釣り。私は船用のメバル仕掛けにライトソルト用のミニワームを数種類付け、オモリをセットして海中へ
着底後にロッドをフワンフワン動かしていると、ビビン!ビビビビ!!と震え出すライン!ゆっくり巻き上げ、早速『マアジ』GET!

アジング用のワームを船釣りでエサの代わりに使ったらメッチャ釣れるんじゃ・・・」と前から思ってたんですけど、実際やってみたらやっぱちゃんと釣れますね♪

と言うか、船が魚群を見付けて、周りがサビキでオキアミを撒くから魚の活性は爆上がり。

そうなると派手な色のワームの方が勝負が早い感じで、落とし込む度にアジが釣れ、更には他の小魚もHIT

スズメダイ』と『ササノハベラ』です。

Mさんはサビキでアジを獲りつつ工夫を凝らし、カワハギ1本、メジナ2本をキャッチ!やっぱ流石でございます師匠!

アジがある程度確保できたところで沖へとポイント移動

しかし沖はかなりの荒波で、船が揺れに揺れまくって、昨晩飲みまくったT19、Yさん、Iさんは速攻で船酔いダウン・・・。

船に慣れているMさんと釣り仲間2人は、揺れ動くデッキで楽しそうに泳がせ釣りしてます。

しかしながら、彼等の表情も徐々に曇ってきました。理由は全く釣れないから。

船長がこまめに船の位置を変えてくれるんですが、ブリどころか、ヒラメやサワラ、エソすらも揚がらないまま。
私はフラフラの体を起こして先程の五目ワーミング仕掛けを落とし込んでみると、何といきなりマアジがHIT

船長やっぱりアジか・・・ベイトはちゃんと居るのにねぇこんな不思議なことは無いわ
Mさん普通アジの群れにゃあ何かしらフィッシュイーターが付いとるもんなんじゃが
T19海の中で何か起きてるんじゃないですか?
Mさんん?・・・おっ!・・・おっしぁぁぁ!!来たでぇぇぇ!!

沈黙を破ってMさんのロッドがグニャリ
ラインがズルズル引き出されてますが、Mさんは「これ青物じゃなかろう!ヒラメじゃないん!?えっと走らんのに異常に重てぇ!」と分析。

釣り仲間の2人は「エソのランカーじゃろ!」、「ハタの仲間じゃないんね?」と予想。

YさんとIさんはテンションが上がって一気に船酔いを脱し、口々にMさんを応援してます。

私的に“走らないけどパワーはある海水魚”と言えば、真っ先に思い浮かぶのがエイなのですが、奴等、生きたアジを襲うのか?
皆が見守る中、揺れる海面に現れたのは鋭い歯が並んだ口。そして口の両端が長く伸び、その先っぽに目玉の付いた異形の顔!!

船長うわハンマーヘッドじゃあ!!
Yさんえぇサメ!?M君気ぃ付けんさいや!!
T19マジかよ・・・」

甲板に乗り揚がったのは、メーター未満ながら立派な背ビレとハンマーヘッドを持った、アカシュモクザメ

Mさんは大笑い、女性2人と釣り仲間2人は大興奮、なのに私T19だけ、戦々恐々・・・。

と言うのも私、全生物の中でシュモクザメが1番苦手なのです(笑)。ゴキブリやムカデやヘビなんか全然平気なのに、コイツだけは無理。
不気味なフォルムもさることながら、小学生の頃、初めてPCでインターネットをやらせてもらった時、巨大なシュモクザメの写真と、サメの犠牲になった方の遺体の写真をセットで見てしまったことで完全にトラウマになっちゃってます・・・。

船長は「これで青物が釣れん謎が解けたね」と言い、みんな納得。その後も特に魚は掛からず、あっさりタイムアップ
Mさんから「お前ん所遊びに行くけぇの!それまでに新天地開拓頼むで!」と激励の言葉を頂き、私も感謝を述べ、お別れとなりました。

今回の決まり手コルトスナイパーバトルⅡ4000PE30ポンドドリビーム(DS)

帰宅後、アパートを綺麗に掃除して、車に家具を積み込んで、5年半お世話になった会社へ

菓子折りを渡し、礼を言い出したらキリが無いから、「育ててもらってありがとうございました」と頭を下げて挨拶。

場長、先輩、同僚、後輩が見送りに出て来てくれて、口々に「いつでも戻って来て良い」と優しい言葉をくれました。

Uさん広島にいらっしゃる時は、立ち寄って下さいね私も頑張って養鶏続けます
T19まぁ、また釣りでもしに来るかもな
場長次ん所でもしっかりの
T19はい!それでは皆さん、お元気で

中国山地。果てしなく広がる樹海と、血管の如く大地に張り巡らされた清流河川。
人類は古代から、この雄大な地を征することを試みては、大自然の力に圧倒されてきたのです。永きに渡る攻防は、伝説となりました。

現代においても、川は容易く氾濫し、疫病を1つ封じ込めるだけで多大な犠牲が生じて、“科学万能”なんて手放しに言えず、伝説は現在進行形なのです。

人だって自然が作った動物の1種。良いことをした次の瞬間には悪いこともしてしまう、不完全な動物の1種。
そうである以上、人間と自然の腐れ縁は、伝説はずっと続いて行くに違い無い。