ストンパー「過去のデータを見ていくと、キミは2年前にも赤っぽいムラソイを釣っている。出雲でね」
T19「あぁ!言われてみれば釣ったなぁ!13種ルールやってた頃だ!」
ストンパー「左が出雲の個体、右が先日の個体だ。一見同じようだが、出雲の個体は“全体的に薄っすら赤い”だけなのに対して、伊予の個体は“赤色、黄色が分散している”から、少し妙だったんだよ」
T19「まさか、また別種か!?」
ストンパー「可能性としては・・・」
ストンパー「オウゴンムラソイ。その名の通り全身に黄金の斑点があるムラソイの変種だ。東北地方に多いが、西日本でもかなりの低確率で釣り上がることはあるらしい」
T19「でも俺が釣ったの、オウゴンムラソイだと考えたら、それはそれで模様が地味じゃないか?」
ストンパー「そこなんだ、問題は。ムラソイとオウゴンムラソイは極めて近い種だ。伊予では普通のムラソイの魚影が非常に濃かった。オウゴンムラソイが居るとしても、ムラソイとの交雑が進んでしまっているか、或いは遺伝子的には絶滅している可能性もある」
T19「じゃあ俺が釣ったのは雑種だったってことか?」
ストンパー「あくまで憶測だがね。“オウゴンムラソイの血を引いてるかもしれないムラソイ”と判断するのが無難だろう」
T19「・・・何かスッキリせんな・・・」
ストンパー「正真正銘のオウゴンムラソイが釣りたかったら、東北地方へ行くしかなさそうだね。あ、3日の予定は決まったかい?」
T19「3日は庄原をウロウロする予定。初バスを獲りに!」
と言うわけで2月3日、昼頃からのんびりアパートを出て・・・どの池へ行こう?
ぶっちゃけこの季節の釣果は、“バスのストック量の多い、深過ぎない池をいくつ知ってるか”に懸かってくると思ってます(笑)。
タックルにもそこまで金掛けてないし、腕も残念なT19でも釣れそうな池・・・あそこにしよう。
やって来たのは、アパートからそう遠くない、木々に囲まれた皿池。秋にスピナベを投げたら中型のバスが3本も追って来た野池です。
ウィードは見事に枯れ失せ、水の透明度も高め。
これならちっこいシャッドやワームで慎重に攻めるよりも、バイブ系のリフト&フォールでいった方が早そう。
選んだのはリトルマックス3/8オンス。
山陰でキジハタを狙う時みたいに、底を取ったら軽く泳がせてフォール。竿先とラインをよく見て、着底してラインが震えたらリフト。
これを繰り返すこと15分、フォール中に「モソッ」とした感触が伝わって、巻いてみるとズモ~っと何かウィードの塊を引っ掛けたような重み。
上記の通りウィードは無い。と言うことは・・・そのままリーリングすると、グングングン!と確かな手応え!
よっしゃっ!2020年初バスGET~!
小バスなのに、寒いのに、リトルマックスの上半身がしっかり口の中に納まってて、ちゃんと食べようとしてくれてるのがホント嬉しい♪
続いて、ルアーをTN50トリゴンにチェンジ。ボトムで立って揺らめいてくれるTNなら、魚も食べ易いはず!
水深のありそうな池のド真ん中へキャスト。攻め方は先程同様ですが、3秒ぐらいポーズをとってやります。
すると狙い通り、ポーズ中、手元に違和感が。フッキングを兼ねて大袈裟にリフトさせると、暴れ出した魚!
2本目~!この子は口の中の突起にフック1本だけが辛うじて掛かってる状態でした。
魚が低活性である以外は、ロックフィッシングと何ら変わらない釣りです(笑)。
こっからは指向を変えて、ブラッシュベイビーで岸際の倒木周りを攻めることに。
良い感じに枝をすり抜けて泳ぎまくるブラッシュベイビーですが、1時間強投げ倒すも、反応無し・・・。
再びリトルマックスに戻しても、その後バイトは一切ありませんでした。
魚の動きが鈍い状況で、派手なクランクをジャラジャラ泳がせたのが、逆効果だったのかもしれません・・・。
小バスながら2本獲れたし良しとして、クロネコから荷物が届く予定だったんで、帰宅。
タックルを洗うのは取り敢えず後。台所で調理器具の準備を始めた私T19。
ティンバー「何や何やバスでも捌くんかいな」
T19「へっへ・・・違うなぁ」
白「また変なの通販で買ったんでしょ」
T19「変なのじゃない。今回は王道で正統派の高級食材だ!“オマール海老”って聞いたことあるか?」
ティンバー「へ~奮発したな!」
T19「ホントはイセエビかウチワエビが欲しかったんだけどなぁ。やっぱ高過ぎて」
ピンポーン
T19「よし来たぁ!」
ヒンヤリした発泡スチロールが到着。中からゴソゴソ音が鳴り、時折「キリキリ」と硬い物が軋むような音も。
ホントに活きて届いたことに感動して、開封!
白「うわおっきい!」
ティンバー「えらいハサミしとるな~!ウチらが挟まれたらお終いやで」
白「でも・・・海老って言うより・・・」
T19「あぁ・・・ザリガニよね・・・」
見た目は完全に巨大なザリガニだったオマール海老。
と言うかザリガニ下目の中で海に棲む一群を、人類が勝手に「オマール海老」と呼んでるだけなのですが(笑)。
ちなみに今回やって来た2匹は500グラムの中型サイズ。値は張るけれど、1キロ~5キロの怪物サイズの個体も買うことができます。
5キロとかどんだけバカデカいのか想像も付かん・・・。
2匹とも塩茹でにした後、解体してコショウと粉チーズを掛けて盛り付け!
茹でた後の出汁は、中にエリンギやら鶏肉やらを入れて潮汁として頂くことにしました♪
・・・美味っ!?ズワイガニの身の弾力をアップさせたような食感!最低限の味付けしかしてないのに、どんどん溢れてくる甘味!
特にハサミの中の肉は極上の美味さ♪
殻に詰まった味噌もやはり甘くて、苦みやしつこさは一切無し。汁も海老の香りが強烈に漂ってくる、素晴らしい味わい。
オマール海老は肉、味噌、出汁、全てが濃厚な甘みを持っていて、しかも後味が爽やかな、色んな意味でヤバいザリガニでした!
ここは釣りブログであると同時にグルメブログでもあるんで(笑)、ちょいちょいお食事ネタも挟んでいきますね♪
次回はとある怪魚の食レポをする予定・・・。
今回の決まり手:ライトニング・ショック+レボSTX+ナイロン16ポンド+リトルマックス、TN50トリゴン