先日、中古(ジャンク扱い)のオシロスコープを約1万円で購入しました。
電源は入る、というだけの情報だったので覚悟していたのですが、2つほど気になる不具合がありました。
- バッテリーが切れている
- ダイヤルの挙動がおかしい(めちゃくちゃに飛びまくる)
バッテリーは内部の電池交換で直るはず。
ダイヤルの挙動は、エンコーダをクリーニングすると直ったという情報が見つかりましたので、試してみようと思います。
参考にさせて頂いた記事はこちら。
見た目は結構キレイでした。
アナログの部分の4つのダイヤルが特に挙動がおかしかったです。
一番使う部分なので仕方ない。
電源を入れると、下記のようなメッセージが出てきました。
これは分かりやすい。
オシロスコープをバラすのは、思ったより苦労しました。
色々とツメが折れたり、前面のパネルが割れたりしましたが、続けていきます…。
このツマミが付いている部分に、エレクトロニッククリーナーを吹き付けていきました。
使ったのはコレ。
吹き付ける、エンコーダを回す、を何度か繰り返しました。
キムワイプに黄色い汚れが付着していたので、汚れが落ちている感はありました。
次は電池交換です。
電池は、基板の裏側(本体の下面)にありました。
電池と電極は溶接で接続されていたので、ムリヤリ剥がします。
覚悟はしてましたが、片側の電極が取れてしまいました…。
もう片側もぐちゃぐちゃ…。
基板側に適当な配線をはんだ付けして、端子を取り出しました。
気を取り直して、新しい電池を取り付けます。
CR2354という型番です。
こんな分厚いの初めて見た…。
固定はグルーガンで行いました。
これで一通り修理は完了!
ドキドキしながら組み立て、電源を入れます。
バッテリーに関するエラーが消えました!
が、何か別のエラーが出たな…。
ただ、次に起動したらエラーメッセージは出ませんでした。
ダイヤルの部分も、ほぼ直った感じがします!(たまに飛ぶ程度)
もっとしっかりと洗浄をすればもっと良くなるんでしょうが、今回はこのくらいで。
プローブが1本しかなかったので、追加で2本購入しました。
Amazonで売ってた安物ですが、普通に使えそうでした。
こちらの2本と合わせて合計3本、キャパシタの校正をしました。
デジタル端子のほうも動作確認しましたが、良い感じです!
あまり気にせず買いましたが、アナログとデジタルの両方見れるのは便利な気がする。
修理のための追加費用は発生しましたが、それでも1.5万円程度でオシロスコープが手に入ったのは満足です。
安いオシロが2万円台であるのは知っているのですが、やっぱり古くてもちゃんとしたメーカーのが欲しかったんですよね。
今回購入した機種は約20年前に発売されたもので、当時の定価は65万円程度。
修理も良い経験になりました。
今後の電子工作生活がますます捗りそうです。