1台3役のsnapmaker2.0
今回はレーザーカッターを使ってみました。
3Dプリンターからの変更は、ヘッドとステージを取り替えて、キャリブレーションをすればOK
作業時間としては15分くらいでしょうか。
意外と簡単。
3種類のヘッドが取り替えられます。
梱包もしっかりしていて、そのまま保管用に使えます。
レーザーを使うので、ゴーグルも付属しています。
レーザー出力時には必ず着用しましょう!
切断する材料は、その辺に転がっていた段ボールを使用します。
ヨドバシカメラで買ったときのもの。
ステージに収まるサイズに適当に切ります。
厚さは約2.5mm程度。
少し薄めの段ボールですね。
たぶんAmazonの段ボールも同じくらいだと思う。
付属のシリコンゴムキャップでステージに固定します。
こんな感じ。
動かなければいいので、軽く止めるだけでOK
キャリブレーションは、レーザーの焦点合わせと、カメラの調整があります。
レーザーの焦点は、こういうスケールを描画した時の様子で決定します。
上の画像だと、左から2番目の長い線が良さそうなのでそこを選びました。
-2.5mmのようです。
カメラのキャリブレーションは、A4のコピー用紙を使います。
紙はマスキングテープで止めました。
こんな感じ。
この四角のパターンをカメラで撮影して、後からゆがみを調整します。
カメラの画像は、材料とデータの位置決めや大きさ補正で使います。
で、ここまでが初期セットアップ。
あとはデータを入れて出力するのみ!
画像データを入れると、4種類の画像補正が選べます。
- B&W
- グレイスケール
- ベクター
- HALFTONE
まずはグレイスケールで試してみました。
色々と設定項目が出てきます。
今回は「Movement Mode」をLine(Normal Quality)にしました。
初期設定ではDot(High Quality)になっていました。
その他は全て初期値のまま。
DotよりLineのほうが早いと思った為、とりあえずこの設定で。
次に位置合わせ。
ここで罠が待ってました。
ステージの画像を取り込むと、上記のように画像が出てきます。
そうすると、その上にデータの画像を重ねるじゃないですか。
で、出力するとステージの一番右上でレーザーがON/OFFしていました。
これ、完全に範囲外に出力してるやつ・・・。
なので、正解はこう。
ステージの原点はこの座標の原点になっているので、座標中心付近にデータを持ってこないといけません。
出てくる画像に騙されてはいけない。
上の画像では背景の画像も移動させていますが、加工する上では必要ないです。
データの大きさを確認する為に移動させました。
データの大きさは約40mm×40mm
加工中の様子。
レーザーで段ボールが焼けているニオイがしたので、慌てて換気しました。
冬なので寒かった・・・。
加工は約15分かかりました。
ついでに、動作中の動画を。
速度が500mm/minなので、約8mm/sec。
結構ゆっくりですね。
出来たものがこちら。
んー、なんとも言えない出来。
よく見ると色の濃い部分は焼け焦げて段ボールが消失していました。
つまり、色の濃さがレーザーの出力の強さになっているんですね。
なので、今度は四角のパターンを1つ描いてみました。
あっさり抜けました。
断面は焦げているので、触ると汚れます。
先ほどと同じ猫の画像を、次はベクターで変換してみます。
こちらは初期値から変更なし。
配置はこの辺。
大きさは約20mm×20mm
結果
こちらもうまくカットできました。
このくらいのパターンもキレイにできるのはいいですね。
裏面
白い面だと、焦げ跡が少し目立ちますね。
レーザーの出力を調整すれば、もう少しキレイにできそう。
今回使ってみた感じとしては、結構使えそうな印象です。
正直、表面にお絵かきできる程度かと思っていました。
1600mW、なかなかやりますねぇ…。
どういうものを作るかちゃんとイメージして、必要なデータを持ってくることが大切ですね。
段取り大事。
薄いものをカットするのに使うので、段ボールはもちろんですが、シート状の有機物ならいけそう。
せっかくセットアップしたので、もう少し試してみようと思います。
安全面で注意すべき点としては、下記2点でしょうか。
- ゴーグルは必ず着用すること!
- しっかり換気をすること!