鳩山元首相がイランのアフマディネジャド大統領と会談した際、国際原子力機関(IAEA)批判を行ったとイラン政府が発表したことについて、自民党など野党からは10日も鳩山氏に対する批判が止まらず、鳩山氏のイラン訪問を止められなかった野田首相(民主党代表)の責任を問う声も出始めた。
自民党の石原幹事長は10日の記者会見で「鳩山元首相の訪問を止めることができず、民主党の外交(担当最高)顧問に任命した野田首相の責任は非常に重い」と厳しく批判した。石原氏はこれに先立つ党役員会で、鳩山氏のイラン訪問が国益を著しく損ねたとして、国会で追及するよう指示した。
同党の岸田文雄国会対策委員長も10日の記者会見で、鳩山氏を国会に参考人招致することを野党各党に呼びかける考えを示した。
政府側では藤村官房長官が記者会見で「(鳩山氏)本人がきちっと(イラン側に)抗議して解消すべきだ」との考えを示した。
鳩山氏は同日の民主党鳩山グループの会合で「(イランに)行って非常に良かった。(アフマディネジャド)大統領から『じっくり耳を傾けた』という話を頂き、言葉は通じたなと思う」と訪問の意義を強調した。
イラン大統領府が「IAEAは二重基準」と鳩山氏が発言したと発表したことに関しては「NPT(核拡散防止条約)において核の保有国が優位だというのは事実だから、本当の意味での公平性はないかもしれない。そうであっても日本は50年かけてIAEAに協力した。あなた方もIAEAに協力して信頼を勝ち得てもらいたい(と伝えた)」と釈明した。
鳩山氏は記者団に、駐日イラン大使館に対し、発表の真意を説明するよう求めたことを明らかにした。

