ウォーハンマーFRP#2「栄光は誰のために」~後半~ | アナログゲーおじさん

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■これまでのあらすじ
魔狩人による下層街焼き討ちを阻止するため、情報を収集する一行。
 
以前とり逃した資本家リュッツェンは魔狩人と結託し、都市の再建に一枚嚙んで莫大な利益を得ようとしていると明らかになる。しかし、その魔狩人も最愛の婚約者をスラーネッシュの信者らに辱めを受けて殺されたという悲しい過去を持っていた…。一行はリュッツエェンらが拠点としている「ニガヨモギ区」の倉庫に向かう。冒険者たちの決断はいかに!?
 
■ニガヨモギ区での激闘

 
まずは倉庫の確保に挑む一行。扉は施錠されているが、木製のため破壊はできそうだ。
 
ハルギン@リタ:なぐればいけそう。でも音が・・・
マグナス:静かにバキバキできますか!?
ディーター@あいち:>>静かにバキバキ<<
GM:無理だと思います>静かに
 
気持ちはわかるけども!
 
聞き耳を立てるハルギン。倉庫から音はしないが、隣のアジトから話し声が聞こえる。「へっへっへ、魔狩人が焼き、俺たちが建てる」「そして、旦那が材木を売り、燃石炭区での地盤を固める…」「これを足掛かりにアルトドルフでの勢力が拡大できるぞ…」「契約書はあるか…?」「もちろんでさぁ…」耳にした情報を仲間たちに報告するハルギン。
 
ハルギン:「誓約書を取り上げなければ」
マグナス:「契約書・・・それは重大な証拠になるな」
ディーター:「なんてこった…」
 
声の様子からすると中にいるのは3~4人。加えて獣の唸り声が聞こえる。シルヴェスターも合流し、悪党の不意を打とうとするがマグナスの忍び歩きは失敗度6の大失敗。その結果、敵に気づかれてしまう。建物の中からは剣を引き抜く音が聞こえる。
 
シルヴェスター:「ちっ!見つかった。いくしかないぞ!」

抜刀し、アジトに押し入る一行。しかし、建物内ではキスレヴ人だけでなく、檻から出され
たばかりの熊までいる!熊を目にしたため、恐怖に震えぬように意志判定。一行は幸運点を消費しながら全員成功。






マグナス:「話は聞かせてもらった、その陰謀阻止させてもらう」
 
しかし、敵のほうが素早い。熊使いは鞭を振り上げ突進する。が、失敗。続いて目つきの悪いキスレヴ人もシルヴェスターを切り付ける。これは腕に7点のヒット。アジトの入り口付近を陣取られ、一行には不利な状況である。マグナスは雑多な袋が置かれ、足場も不安定な位置取りを強いられる。攻撃は命中するも敵に受け流される。
 
熊使い「パゴス!俺が狙っている男を狙え!」
灰色熊『パゴス』はシルヴェスターに嚙みつき、さらに2点のヒット。シルヴェスターの耐久は残り3だ。
 
シルヴェスター:「そんなものか?じろり」
 
ここで行動遅延していたディーターがシルヴェスターを「追いやり」。空きスペースにディーターが入り込み、冒険者一行のエントリーが完了する。
 
次のラウンドも一行の攻撃ははじかれるが、ゴロツキの攻撃はディーターに命中し、6点のヒット。その後も一行の攻撃は外れる一方で、ごろつきやクマの攻撃は着実に命中し、追い詰められていく。
 
シルヴェスター:やはり定石どおり一つの対象を複数で殴るほうがいいな
 
熊使い→ごろつきと集中砲火を浴びせ、少しずつ敵の耐久を刻んでいく。熊使いは重傷にまで達したため、戦線の維持をパゴスとごろつきに任せると離脱を始める。しかし、ハルギンの渾身の一撃で11点ヒット!残ったごろつきも重傷である。逃亡を図る熊使いに、シルヴェスターは威圧を試みる。
 
シルヴェスター:「きさまら、武器を捨て投降すれば命は助ける!ただ、誰が誓約書を持っているかをいえ!」
GM:威圧か魅惑に成功すれば降伏するでしょう




シルヴェスター:wh43 魅惑                            
Warhammer : (WH43) → 1 → 成功(成功度4) 二足:頭部
 
熊使い:「殺さないでくれ!」
マグナス:「さすがシル殿だ」(キラキラ
シルヴェスター:「シグマーさまのハンマーはどこに居ようとも見つけ出し粉砕する!便所にいてもだ!」
熊使い:「リュッツェンの旦那が持って行った…!物音がしたから裏口から逃げた・・・!」
 
シルヴェスター:「くっ、やはりやつか・・・奴をおってくれ!」フラフラ
ディーター:「逃げた…!?」
マグナス:「追うぞ!」
 
手掛かりがないので-10ペナルティの足跡追跡を強いられる一行(というより、GM的にはリュッツエンを逃がし、冒険者に今後も刺客を送り付ける展開を考えてた)であったが…。
 
ディーター@あいち:wh31
Warhammer : (WH31) → 1 → 成功(成功度3) 二足:頭部
 
GM:雑踏に消えたリュッェンを見つけ出しました!
ディーター:「あっちだ!」
マグナス:「いたぞ!!!」
ハルギン:ディーターをキラキラした目で見ながらついていこう
マグナス:「ディーター殿」(キラキラ
ディーター:「悪いが罪のない人々を無駄に死なせるなんて嫌なんでな!」
GM:リュッツェンは契約書をポケットから取り出し・・・皆さんのほうに投げます。リュッツエンを追いかけるか、キャッチするかどっちかですなぁ
ディーター:きゃっち!
シルヴェスター:「お前も大人しく投降しろ、ならば命は助けてやる。しかし、逃げるならば地の果てまで追うぞ」
 
威圧ならば追跡しなくとも足止めができそうだ。しかし、何とか逃がしたい気持ちもあって-10ペナルティ。リュッツエンも後がないので、威圧に反応する可能性は低いはず。
 
ハルギン@リタ:WH26 威圧まいなす10!
Warhammer : (WH26) → 10 → 成功(成功度1) 二足:頭部
 




ハルギン:血を流しながらすごみますぞ!「逃げるな、臆病者め!」
GM:wh50
Warhammer : (WH50) → 73 → 失敗(失敗度2)
GM:わー、意思判定に失敗した
 
と、意志判定にも失敗し、リュッツエンは膝から崩れ落ちる。
 
リュッツエン:「わ、わかった…殺さないでくれ…!」
 
マグナス:「悪だくみもここまでだ」
シルヴェスター:とりあえず読み書きあるので書面の確認をしようかな
GM:契約書には「魔狩人オスカーの聖戦に、キスレヴ材木所は金貨200gcを提供する」と書いてあります。
シルヴェスター@けい:「ビンゴだ。」と皆にうなずく
GM:「燃石炭区の復興に、キスレヴ材木所は優先権を持つ」とも。
マグナス:「やはりか」
 
リュッツエンを証人にするため、マグナスの背嚢にあったロープでふんじばる一行。とそこへ、裏口から魔狩人オスカーが入ってくる。
 




オスカー:「リュッツェン、木材を出せ。そろそろ時間だ。…なぜ貴公らがここに?」
 
ディーター:「よ~オスカーさん!遅かったなぁ~。焼き払うなんてやめてくれな」
マグナス:「癒着の証拠は押さえさせてもらった。貴方の好きにはさせない」
シルヴェスター:「混沌を滅する事は同意するが、此度のやり方は間違っている。お前をこれ以上裏切らせるわけにもいかない」
オスカー:「癒着…?聖戦にはドネート(寄付)が必要だ。なんらおかしなところはあるまい?復興も約束している。ミュータントどもも死に絶える。その後にだれがあそこを掌握するかなど、私の知ったことではない」
マグナス:「・・・く、この後に及んでそのような」

ディーター:「あんた昔は立派な騎士だったんだろ?」
シルヴェスター:「お前の言う聖戦は無関係の民を、この街諸共業火に焼くことなのか?それはお前の失ったものが喜ぶと言うのか?」
オスカー:「騎士であったことは事実だ。立派かどうかは知らぬ・…なぜ貴様がそれを知っている?」と、声が殺気立っている。
ディーター:「ある人からちょっとな。みんな大事な家族がいる」
オスカー:「奴らがミュータントになれば、もっとたくさんの大事な家族を奪うぞ?」
ディーター:「考え直しちゃくれね~のか」

シルヴェスター:「大切なものを失ったのはお前だけではない、オレだってそうだ。だが殲滅すべきは混沌だ、それでは混沌の変わりにお前が沢山の家族を殺すことになるのだぞ!」
マグナス:「彼らが皆そうなると決まっているわけではない」
オスカー:「契約書でも奪ったか?貴様ら全員をこの場でたたき殺して奪ってもいいんだぞ?」
ハルギン:「友を殺させはしない」と一歩前に出ます
 
シルヴェスター:「多くの親や子にとっての混沌に、お前はなるのだ。お前から恋人を奪った様に。その様を恋人は喜ぶとでもいうのか?そうではない、彼女は民を守っていた、敬虔なるお前を愛していたのではないのか?」と、目が血走りつつ苦虫をかみつつ説得する
 
オスカー:グレートソードを引き抜き、シルに歩み寄ります。「貴様に何がわかる!?俺が混沌だと!!!!!ぬかせ!!!!!!!」
マグナス:「理不尽に大切な家族を奪われるつらさをしっているのは貴方ではないのか!?」
オスカー:「つらさなど等に忘れた。罪がないものが焼かれれば、モールはきっと手厚くその館に迎え入れてくれるだろうよ」と、言いながらもうっすら兜のバイザーの奥に、一滴の涙が伝う。
シルヴェスター:「わかるさ、俺もこのザマだ。頭の何かが壊れちまった。混沌はこの手でぶち殺してやりたいさ、今すぐにでも。だが、、この苦しみを他の連中に味合わせることは・・・妻も娘も望んではいない。それだけはわかるんだ」
マグナス:「嘘だ、つらさを忘れたというならばこれほどまでに混沌を滅することに執着するはずがない」
シルヴェスター:「その剣は、民に向けるのではなく、混沌に向けるべきものではないのか?」と剣に手を伸ばし、収めようとするぞ
 
オスカー:「あの区域から生まれでた混沌が、この地区や、何万というアルトドルフの民を覆いつくすやもしれんぞ。その時、貴様らはどうする?」
マグナス:「そうならないよう、これからも手を尽くそう」
オスカー:「後悔と絶望、失望の炎に焼かれる日がくるぞ。それは凍てつくノードランドの寒風よりも冷たく、そして永久に魂を焼き焦がすのだ」
シルヴェスター:「ならばそれを止めるのだ。足掻いて足掻いて足掻くのだ。そして、彼女らが居た世界を守るんだ。例え、先延ばしだとしてもだ」

オスカーは、シルヴェスターの言葉には答えず、剣は鞘に戻す。

ハルギン@リタ:「ドワーフは長生きだ。その分長く見守ることもできるだろう。友のためならいつまでも剣をふるうぞ
シルヴェスター:無言になって眼から一筋の涙を流しておこう
マグナス:「・・・たとえそうであったとしても、私は、みなの命を救いたい」
 
オスカーは「とんだ痴れ者ぞろいよ」と呆れたように言う。その声には、どこか温かい響きがある。

マグナス:「褒め言葉として受け取ろう」とふふっと微笑みます
 
オスカー:「いつか、俺の言葉を思い知る日が来るだろう。その時になってからでは遅いのだと肝に銘じておけ」
シルヴェスター:ニヤリとして上を向こう。「ああ、覚悟しておく」
 




オスカーは立ち去ろうとするが、思い出したように振り返りる。そして、「オスカーだ。オスカー・フォン・ヴォルフェンブルグ」と名乗る。
シルヴェスター:きょとんとして、「ふっ・・・なんだ、立派な名前があるじゃないか」そして自分の名もなのっておく
マグナス:「ふふ・・・私はマグナスと申します」
ディーター:名乗ります
ハルギン:名乗りますぞ
マグナス:「どうかお気をつけて、貴方にシグマーの祝福を」と、頭をさげます
オスカー:「犬ころらしい名前よ。次は遠慮なく切らせてもらうぞ」と言い残すと今度こそ立ち去る。マグナスの言葉には振り返らず、指で一礼。
シルヴェスター:去り際に「あぁ、そうそう。お前を心から心配してる奴がいるだろう。優しくしてやれ。今までは気づかなかったかもしれんが、今なら分るはずだ」と暗にシャーロットをよろしくしとく
 
この後、契約書は燃やし、リュッツエンを当局に引き渡す。報奨金ゲット。キスレヴ人たちは今後、悪党に接近しないように言い含め、コサックらに引き渡す。それから、燃石炭区のギルド長フランツに事件の報告をする。
 
フランツ:「リュッツエン。聞いたことがある。違法な賭場をいくつも経営していたと聞いたが、ここにまで手を伸ばしていたとは…なんにせよ、諸君らには感謝だ。シグマー司祭たちも引き上げたようだ。これで枕を高くして眠れるよ。ありがとう、マグナス殿!」
マグナス:「仲間の協力があってこそ」と、ここでコサックからいただいたはちみつ酒を1つプレゼントします。「キスレヴの者はこのように素晴らしいはちみつ酒をつくる作るのです」
フランツ:「ほぉ、これは…美しい。それに…よい香りだな。この地区には酒場も多い。私からも宣伝しておこう。キスレヴもまた、エンパイアの同盟者だからな」
ディーター:「すげ~美味いぜこのはちみつ酒!!」
マグナス:「最高に美味だ」

フランツの屋敷に呼ばれ、この夜はみんなで飲めや歌えの大騒ぎであった。
 
数日後、燃石炭区を散歩していたシルヴェスターはシャーロットに出会う。
 




シャーロット:「ちょっとあんた!いったい何がどうなったっていうのよ!オスカー様はまた旅に出るし!」と怒っています。胸は平たいのですが。
シルヴェスター:「そうか・・・奴は旅にでたか・・・奴はどんな顔をしていた?」
シャーロット:「さぁ…いつも兜をかぶっているから、あたしだって顔を見たことはないわよ」と苦笑する。
シルヴェスター:「ふっ、そうか。筋金入りだな。」
 
と、言いながらシャーロットは一枚の羊皮紙をシルヴェスターに見せる。「これ!どうなってんの?何か言った?」
 
羊皮紙にはこう書いてある。「燃石炭区、混沌の疑いなし。ただし、要注意。怠りなく巡回を続けること」

シルヴェスター:一度目を閉じ、一つ頷く。「そうか・・・。奴は前に進んだのだな・・・」
シャーロット:「あたしやシグマー司祭たちの警備を継続することになったわ。いったい何がどうなっているのやら」と不思議そうな顔をしている。

シャーロットはぽかんとしているが、おそらく、司祭たちが巡回するため、リュッツエンのような犯罪者たちにとって、容易にこの地区をうろつくこともできないであろう。

シルヴェスター:「おい、小娘。お前は変わらずに此処にいろ。(奴にとっての帰る場所はお前のところだろう)ボソッと最後に聞こえるか聞こえないかでさりますわ
シャーロット:「言われなくともあたしの駐屯地はここだから。おせわになるわよ!」
 
シルヴェスターは振り返らずに手をひらひらさせて去る。この地区は混沌やごろつきから守られることになるがその栄光は、いったい誰の手にある?冒険者やオスカーの働きは、アルトドルフの片隅の雑踏に紛れ、誰も知らない。だがしかし、罪のない人々の笑顔は、ろくでもない彼らによって守られたのだ。
 
一行は次の冒険に思いを馳せる。
 
GM:WHセッション[栄光は誰のために]おしまい。