前回820に達成したときの編成（わかば、ヒッセン、ホッブラ、96）のわかばがカーボンに変わっただけの組み合わせで、ステージも比較的素直なシェケナダムなのでもう少しいけるかなと思っていたのだが、あまり前回と変わらなかった。その差はやはりカーボンにあったと思う。バクダンもコウモリも厳しい。特に満潮シェケナダムは狭いので、バクダンの1発で主戦場がほぼ緑色に塗られてしまうのが恐ろしい。スーパーチャクチはなるべくカーボンを持ったときの咄嗟のバクダン処理のために残しておいたほうがいい、と感じた構成だった。
■武器評価
サーモンランでは強武器の基準がガチマッチとは微妙に異なる。重要な指標となるのがバクダンを倒せるか（射程があるか）、コウモリを倒せるか（DPSが高いか）、タワーを倒せるか（連射速度が速いか）、そしてザコ処理能力の4つ。この4つの能力が満遍なく高ければ、それだけ一人でできることが多くなる。一方どこかの能力が劣っていた場合、苦手なシャケが現れたときに他の味方に頼らざるを得ず、味方依存度が高く野良のサーモンランでは使いづらい武器となってしまう。つまり、尖った武器より万能な武器のほうが野良では強い。
また、これらの能力は高ければ高いほど比例して使い勝手がよくなるとは限らず、一定以上の水準に達していれば十分なこともある。
例えばバクダンを倒すにはスプラシューターのような中距離程度の射程があれば十分であり、リッターがスシに比べて圧倒的に対バクダン性能が高いというわけではない（むしろリッターの場合は1チャンスでしか狙えないため、使用者の熟練度によってはスシよりバクダンを倒すのが難しい）。連射速度についても、ストレスなくタワーを倒せる程度の速さがあれば運用上は問題なく、ボールドが96ガロンに比べてべらぼうにキルタイムが早いというわけでもない。
もちろん使用者の慣れの問題もある。例えば自分は1では96ガロン、2ではラピットブラスターを使っていたのでシューターとブラスターは使い勝手がよく感じるが、一方でローラーやチャージャーなどは癖が強く使い勝手が悪く感じる。ダイナモなどは動きも遅く非常に使いづらかった印象だが、ローラー使いの友人などは強いと言って愛用している。これもローラーに対する熟練度の違いだろう。
■カーボンローラー
使いづらい。バクダンもコウモリも厳しい。弾を撃ち返せば簡単に倒せるコウモリはともかく、バクダンが本当に辛い。横振りだと射程が短すぎて届かないし、縦振りだと倒しきれない。満潮シェケナダムにおけるバクダンは非常に優先度の高い敵なので、これを1人で1ターンキルできないのは辛い。
残念としか言いようがない対オオモノ性能だが、かといってザコ処理性能に優れているかというとそうでもない。コジャケは轢き殺せるし、シャケも横振り確1なのでまだいいのだが、ドスコイが振っても確4なのでジリジリ押されてしまう。サーモンランにおいて範囲攻撃のできる武器はザコ処理用として非常に有用だが、肝心の射程が短いので思ったほど敵を巻き込めない。
ヒカリバエのシャケはカーボンでも轢き殺せるので、他のローラー同様に活躍が見込める。また、コジャケ処理能力は誰よりも優れているのでグリルではザコ掃除に向いているが、状況がやや限定的か。ただ、それでも振りが速く小回りがきくので他のローラーよりはまだ使いやすいと感じた。
これはカーボンを持ったときのヒカリバエを撮ったもの。最初が誰もデスしなかったときで、次が途中で味方がデスしたとき。通路を塞ぐようにカーボンを構え、スティックをほんの少しだけ倒してゆっくり歩くように動く。そうするとローラーに轢き殺し判定が発生するので、向かってきたシャケ達が次々と飲み込まれてゆく。
ヒカリバエが付いていても付いていなくてもやることは同じ。シャケ達はローラーのいる場所を通り抜けることができないので、その後ろから攻撃すれば他のメンバーもかなり安全に戦える。もし突出してやられてしまう味方がいても、そのままローラーを構えておけば浮き輪を轢いて救出することができる。唯一金シャケだけは轢き殺すことができないので、他の武器を持った場合は金シャケを重点的に狙うようにするとよい。
■ヒッセン
1振りで広範囲のシャケを一掃できるのが魅力。ドスコイがやや辛いところもカーボンと似ているが、カーボンより使いやすく感じるのはやはり射程の差か。射程があるぶん対バクダン・コウモリ性能もカーボンに比べれば大分マシだが、1ターンキルを狙うにはややコツが必要。特にバクダンはしっかり角度を合わせて攻撃しないと威力が減衰して1ターンキルするのが難しくなる。できるなら段差を利用してきっちり正面から狙いたい。
ザコ処理性能は優秀だが、総合的にみるとスシに劣る部分が多く万能だがやや器用貧乏な印象も受ける。しかし野良のサーモンランではこの万能さが大事なので、持てば安心できる優秀な部類の武器。
■.96ガロン
使いやすい。ただそれは自分が1の頃にずっと96ガロン（+デコ）を使い続けていたからであって、そうでない人にとっては「連射が遅すぎて使いづらい」「コジャケがうまく倒せない」という意見をよく聞く。自分はその連射速度も「96ならそんなもんだ」と思って使っているので気にならないし、別段コジャケ処理が苦手という印象はない。むしろ、1から射程が短くなってしまったせいで1の感覚で撃つとあとちょっとのところで届かないことが多く、悔しい思いをすることがある。
バクダン、コウモリ、タワーもストレスなく倒すことができザコ処理性能も十分。スシより少し長い射程のぶんだけスシより優秀。ただ、連射速度が遅く範囲攻撃を持たないシューターなのでヒカリバエは苦手かもしれない（今回は他のメンツがヒカリバエ得意だったのであまり気にならなかったが）。
■ホットブラスター
これも使いやすい。ブラスターの爆発力によるザコ処理性能はローラーにも引けをとらないし、そうなると対オオモノ性能のぶんだけブラスターのほうが使い勝手はよく感じる。タワー性能も申し分ない。ただし、96ガロンよりさらに連射が遅く、ブラスターならではの癖の強さに慣れる必要はある。
また、バクダン・コウモリ性能はあまり高くなくバクダンは直撃1回と爆風1回を当てなければ倒せず時間的にギリギリ。直撃1回、または爆風2回で倒せないのが惜しい。コウモリも1ターンキルできない（ひょっとすると完璧なタイミングで撃てばいけるのかもしれないが、色々と余裕のないサーモンランでタイミングがシビアなのはあまり実用的でない）。さらに射程は短くなってしまうが、より爆発力があり連射の速いノヴァのほうが強いような気がする。
■武器評価ランク
これらを踏まえて、これまでサーモンランで使ってきた武器を強さ別に分類すると、おおよそ以下のような感じになる。前述したように自分はシューターとブラスターばかり使ってきたので、ローラーやチャージャーが苦手。基本的には小回りが利いて1人で何でもできる万能武器が好みであり、ザコ処理の強いローラーやオオモノ性能の高いチャージャーなど、尖った武器はあまり好みでない。多分、どの武器でも同じような動き方をしていて、武器ならではの役割に沿った動きができていないんだろう。
A スシ、ノヴァ、.52ガロン、.96ガロン、スパッタリー
B バレルスピナー、スプラスピナー、N-ZAP
C わかば、スクイックリン、パラシェルター、ヒッセン、ホッブラ
D ボールド、クラブラ、カーボン、スプラチャージャー
E ダイナモ、ヴァリアブル、リッター、竹、ソイチューバー、キャンピングシェルター
使ったのが大分前で記憶が怪しいものも含まれているが、大体こんな印象。また、アップデートで強化され使い勝手が良くなっているものもあるかもしれない。スパッタリーはまだ自分が使いこなせていないが、あのDPSに加えスライド持ちなので慣れれば間違いなくAはある。唯一の問題はバクダンが厳しいことなので、段差を活用しやすいシェケナダムならさらに評価が上がると思う。
小回りが利きなおかつザコもオオモノも処理できるとなると、やはりシューターが強い。ただシューターばかりだとヒカリバエが辛い気がするので、そこに範囲攻撃持ちが1～2つ混ざるのが理想的。その最強編成の一角を担えるのはノヴァだと思う。威力が高いうえに連射も早い。射程も、爆風が広いおかげでなんだかんだスシ程度にはある。ただ、ブラスターばかりだと今度は間欠泉が厳しくなってしまうのでノヴァだけでいい。
ダイナモはドスコイ轢き殺しが可能という唯一無二かつ非常に強力な個性を持っており、そのためローラー使いの友人などはダイナモを愛してやまないのだが、個人的には機動力がなさすぎてあまりに味方依存度の高い武器だと思う。特にウジャウジャ沸いてくるタワーに対し打つ手なしなのが辛い。竹とキャンピングシェルターはただひたすら使い勝手が悪かった印象。ソイチューバーはクマサンブラスターが投入されたときのランダムでちょっと使ったことがあるだけだが、チャージが長く、ダメージが低く、しかも思ったほど射程もないというどうしようもない性能だった。