2008年2月27日水曜日、二人ともバイトが夜の11時までだったので深夜での挑戦となった。
小倉の突拍子も無い提案を受け入れる形となり、ミナミの雀荘『ゴロ雀』(仮名)に行くことなった。
二人とも新規客である。
心臓も高鳴るってもんだ。
扉を開けると駄目な雀荘の光景が広がっていた。
卓自体は一卓動いていたがカウンターで何やら客と思しき若い男がそのカウンターにもたれ女性店員と談笑していた…。
僕等二人が初めてである旨を伝えるとソファーに案内され用紙を渡され、ルール表を見せられた。
僕は用紙に名前を書かずに別の店に行こうと小倉に進言するも、
「はぁ?何言ってるんだあんたは」的な言葉が返ってきた。
どうやら小倉はやる気満々で「二人別卓でいけますか」等と聞く。
ここで「厳しいですね…ちょっと出来ませんわ」とでも言われれば渡りに舟で何の柵も無く即刻この店を出ることが出来るってものだが…。
淡い期待虚しく店員一人入れて別卓で出来るようだ。
相棒がやると言うなら仕方がない…やろう。
用紙に名前を書いているとさっきのカウンターで談笑していた男が僕に近寄ってきた。
僕を見た彼は、
「自分見たことあるな、そうや梅田や梅田。梅田やろ。」
と言われた。
確かに僕は梅田の某雀荘でこの駄目男と打ったことがある。
「ぁぁ、そうですね」
と適当に言い、五月蠅く集る蠅のように扱った。
雀荘で一番必要ない物、それはダラダラ麻雀もせずに居座るこのような駄目男である。
こんな男を摘み出さずに放置すること即ち店の大損である。
彼らは利益を生み出さない。
それに気づかない店は崩壊の一途を辿ることになる。
兎にも角にも僕と小倉は一通りのルールを確認し、今夜のノリ打ち麻雀がスタートした。
…続く。