麻雀が始まっても駄目男はカウンターで店員達と延々おしゃべりを続けていた。
店員は全員カウンター内に閉じこもり、卓の近くには誰もいない状況となっていた。
この店のあまりの適当さに僕は強い衝撃を受けた。
深夜ということもあり、店の責任者風の男も見当たらない。
責任者の目も無ければ人間楽な方に流れるのも当然のことなのだろう。
半荘を4回程した頃だろうか…。
僕は未だにトップを一回も取れていなかった。
しかし自分が負けていても相棒の小倉さえ頑張っているなら…。
と、小倉の方を見た。
しかし、小倉は到底と言っていい程勝っている人間の顔をしていなかった。
これは僕が頑張らなくては…。
…
…
…
こちらの8回目の半荘の最中に小倉の卓は一人がやめ終わってしまった。
卓は一卓だけとなってしまったのだ。
一卓だけではノリ打ちの意味が無い。
仕方がないので僕もこの半荘で終わった。
結果、一度のトップも取れずに僕はその店を後にすることになった。
畜生…
駄目男は飽きずにまだ寄生していた。
店を出るとまだ深夜の3時頃であった。
小倉に結果を確認すると案の状僕と同じ位負けていた。
だが、これで終わりではない。
常軌を逸した僕達二人はこんな深夜から新たな雀荘を求めてミナミの街の徘徊を始めた。
…続く