まるで、月面の上にいるかの様だった。
誰一人として、肌を触れさせてはくれぬかの様だった。

孤独との付き合い方にも慣れていた。
誰かを愛する事を妥協した。誰かの隣に自分は居てはいけないのだと思った。
ひどく滑稽で、凄く鈍足だった。
誰も、自分の事を愛さなくて良いと思った。

月面での生活はこの先も続く。
けれど一旦、ここいらで月から飛び立とうと思う。

一年半の孤独と、三年間の孤独が夜の新宿の空の下で溶け合った。

恋人が、出来た。

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