幼少期、自分の事ばかり考えて行動することはいけないと、とりわけ教育機関等で教わった。
実際にそういった生き方は良くないと思うし、優しさを自ら発信する者がいなくなれば間違いなくこの国はクズみたいな有り様になる。
けれどこの歳になってそういった生き方をあながち否定出来なくなってしまった。
皆、自分が大事。揃って、我が身が可愛い。
自分も漏れ無くそういった生き方に移項し始めている。
気付いている。毎日を磨り減らして生きている者はもう既に気付いている。
自分さえ良ければそれで良いと思っている。
テレビ画面に踊る悲惨なテロップを回避した事に心底安堵している。
深刻な問題を直視することを嫌い、他者を中傷する為に存在するその他大勢の者達の中に紛れることを好んでいる。
いかに赤の他人と触れ合わずに立ち回るかを常に考えている。
けれど、自身の残酷さだけには気付いていない。
そういった姿を肯定はしてはいけない。けれど否定することは出来ない。
悲しい事ではあるがそれがこの国の姿であると、二十二年間生きてきてそう感じる。
列車の停まる夜にいつもその様な事を考えている。
ふぁっく。
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