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近年、スマホやスマートスピーカーの普及に伴って照明もまたスマート化する家庭ががじわじわ増えてきました。

既存の家庭だと、照明器具やスイッチそのものを取り換える必要があったりハードルの高さがネックですが、新築の場合は照明器具やスイッチを一から検討するのでスマート化のチャンス!

照明のスマート化にはいろいろ方法があるんですが、以下ではパナソニックから出ているアドバンスシリーズリンクプラス(リンクモデル)に絞って取り上げます。

 

 

前身となるリンクモデルの初期型が2015年、スマートスピーカーに連携できるタイプが2019年12月、リンクプラスに至っては2020年の12月発売と商品自体の歴史が浅く、家ブログなどを調べても実際に導入した人の話があまり出てこないのが現状です。

どうもうちを担当した設計さんとICさんもリンクモデル(リンクプラス)は初めて扱う事例だったっぽい。

 

まあそんなわけで。

リンクプラスの導入事例は参考になると思うのでつらつら書いていきます。

とりあえずはリンクプラス(リンクモデル)について簡単に?ご紹介を。

 

 

 

●アドバンスシリーズリンクモデル概要

 

スイッチが、電波受信・送信機能を搭載した「リンクモデル」に進化。スマートフォンによる操作やAiSEG2との連携を可能にし、家まるごとの便利さアップ、楽しさアップ、エコアップを実現します。

リンクモデルの概要動画です。

 

 

 

●アドバンスシリーズリンクプラスの概要

 

「アドバンスシリーズ」にBluetooth®でつながる新しいスイッチが登場。
スマートフォンとスイッチがリンクして、家じゅうの照明を手軽にコントロール。既設の配線を使用し、スイッチ交換するだけなので、新築はもちろん、リフォームでの導入におすすめです。

 

リンクプラスの概要動画です。

 

 

 

 

●リンクモデル(リンクプラス)でできること

  • スマートフォンによる操作
  • スマートスピーカー連携
  • 多数の照明(回路)を一括で操作可能
上二つの説明はここでは割愛して……
特にLDKでありがちですが照明の種類や場所によって回路(スイッチ)を分ける際、数が多いといちいち個別にスイッチを操作するのが非常に大変なので、一括操作できるリビングライコンを採用する方も多いでしょう。
この便利なライコンですが、5回路まで(パナの場合。他社の製品で同等品があるかは不明)という制限があります。
 
 
これがリンクモデルシリーズのシーンリモコンを使用すると10回路まで一括操作できます。
 
 
スマホアプリを使えば、リンクモデルで20回路、リンクプラスで50回路まで(たぶん)一括操作可能に。
 

 

●リンクモデルとリンクプラスの違い

 

大半の人が引っかかるのがここでしょう。

「実際のところ、何がどう違うのか?」

では簡単に書いていきます。

  1. リンクモデルは三線式、リンクプラスは2線式
  2. スマホで操作できるか?
  3. 無線アダプタの必要性
  4. 登録できる回路数の違い

 

1.リンクモデルは三線式、リンクプラスは二線式

 

はい、専門知識ないと何のこっちゃですね!

ガッチガチな文系畑でDIYも基本手を出さない自分も最初はさっぱりでした。

ものすごく簡単に言うと、リンクモデルはスイッチ自体に電源が必要になるため、通常の二線式スイッチと比べて線が1つ余分に必要だよ!って話。

 

いまいちわからんという方は、以下の記事でもうちょい詳しく、かつわかりやすく書かれてますので読んでみてください。

 

 

通常のスイッチ配線は二線式が多いので、リンクモデルは既存の配線を利用したリフォームと後付けには不向きと思っといてください。

つまり、後からスイッチを追加する可能性があるならリンクプラス一択です。

 

 

 

2.スマホで操作できるか?

 

結論から言うと、どちらも可能なんですが条件がありまして……

  • リンクモデルは、別売りの無線アダプタがないとできない
  • リンクプラスは無線アダプタなしでスマホアプリのみで操作可能。ただし、スマートスピーカー連携と宅外操作には無線アダプタが必要。
  • 無線アダプタの代わりに、AiSEG2でも可能

ということです。

ちなみに無線アダプタはリンクモデルとリンクプラスでは型番が別で、操作できる回路数の上限が違います。実質的にリンクプラスはリンクモデルの上位互換と考えた方がよさそうです。

 

 

3.無線アダプタの必要性

 

さっきの項で触れましたが、「無線アダプタがなくてもリンクプラスならスマホだけでも操作できるし、無線アダプタいらないんでは?」と思うかもしれません。

が、まずスマートスピーカーでの操作ができません。

それともう一つ、通信距離の問題があります。

スマホでスイッチに直接接続する場合、接続はBluetoothで通信距離はおよそ10m。障害物には

一方無線アダプタでは、920MHzの特定小電力で接続するので通信距離が30mに伸び、障害物に対してもBluetoothより強いです。

設置状況によっては無線アダプタがないとそもそもつながらないかもしれません。

以下はリンクプラスの場合の電波到達距離についてです、ご参考まで。

 

 

 

以上、簡単ではありますがリンクプラス(リンクモデル)について書いてみました。

目先のスイッチ代は若干リンクモデルの方が安いんですが、後々のことまで考えたらリンクプラス一択の気がしますね……

さてその2で、実際に我が家の導入事例について書いていこうと思います。