「 アニメだと、子どもって
可愛く描かれているけどさ、 」
そう言ってきたのは
【11月16日 大地震が起こり
日本は壊滅状態になる 】
との 予言系YouTuber の動画を
観て、鬱気味になっていた男児。
「 けっこう皆、変な顔
してるもんよ。実際は。」
そして突然、叫んだ。
「 アニメを観るな!
現実を見ろッ!!」
(・。・) お、おぅ…
時折見えないものが見える
と言う、彼。予言の前の週、
空の向こうに 「怪しげな
竜巻🌪️が見えた」らしく
「前兆かも…」 と
顔を強ばらせた。
「 おめぇはスゲ~なぁ。」
彼の呟きに応えてくれたのは
見えないものは見えナイ派の、お子。
「オレはな~んも、見えなかった。
大丈夫か、お前。顔死んでんぞ?」
「 “ 予言 ” つッたッて、さ。
100パーじゃねぇんだから
当たるカモだけど
外れるカモじゃん?
ねぇ、センセ?」
う、うん。 ( ;´・ω・`)
災害は、いつ起きても
おかしくないけどねぇ。
けど考え過ぎると
病んじゃうよね…
見える派の彼が、心配
していたのはどうやら
海の近くで一人暮らしをしている
おばあちゃんのことらしかった。
「 ばぁちゃんを、高い所へ
逃がすしかねぇな、そりゃ。
でもオレらだって危ねぇぞ?」
「 なんたって、波で日本が
真っ二つになるんだからさ。
この辺りも、ザッバ~ン
来るでしょ?!センセ。」
「 ………… まぁ、
ここまで来るようなら
日本全体が終わりだね。
この辺は、海より川が問題だよ。
でも、ハザードマップを見ると
この学校は市内でも
高いトコにあるから
君らの家あたりは
安全な方じゃない?
水に関しては。」
「 …… なら、ばあちゃんを
ウチに呼ぶ。そうしよう!」
やっている校庭の片隅で
日本沈没と、おばあちゃん
救出作戦について、真剣に
語り合う、孫と、支援仲間。
おじいちゃんは亡くなって
自分には、ばあちゃんしか
残っていないのだから… と。
授業には、殆ど参加
できずにおりますが
いい子です!
おばあちゃん。