4歳から作曲を始め4年飛び級し
ハーバード大を出た、優秀な甥が
学歴不詳で子持ちのメキシコ人
女性と結婚したいと言い出して
名門華僑の出である義兄と
揉めに揉めているらしい。
なんでも彼女の前夫は
無職のヤク中だそうで
そりゃ、甥の財産(すでに生前分与を
受けている) 狙いじゃ?と思われたが
前夫の実家が非常に裕福で、前夫は
働いたことがなく、彼女の方も特別
お金に困っている訳ではないそうだ。
子どもは週に何度かヤク中の
父親と会っているらしいけど
実家の稼業って、何なんだろ?
話を聞いた瞬間から、貧困な
私の頭の中では、その前夫が
ドクロでテキーラを飲む
図が出来上がってしまい、
可笑しくって仕方がない。
「 人が普通に出来ることが
あの子には出来ないのよね… 」
そう夫に語った義姉は
20数年ぶりの帰国で
日本語がひどく不自由になっており
もはや日系人にしか見えなく
なってしまっていたらしい。
( ちなみに日本語教師をしている )
人が普通にやれていることが
我が子はどうやら出来ない…と
気付いただけでも、母親よりいい。
下(姪たち) に行くにつれてマシに
なっていったから、長男がアレな
ことに気付けたのかもしれないね。
ウチは姉弟どちらもが
アレだったもんだから
何かが変だと思えず
『 世間並み 』以上
に拘り過ぎたのかも。
と夫は笑って言ったが、そう冷静に
笑って話せるようになってよかった。
とにかく実家の存在が常に
心の闇の根底にあったから。
飲食店で店員にチップを渡そうと
して揉め、会話の8割方が英語に
なってしまっている義姉にとって
日本はもう、最期の地ではないようだ。
『 終活 』のつもりで日本に来た。
母が亡くなっても、報せる必要は
ない。葬式も勝手にやってほしい。
死んだ後に来た所で故人は
喜ばない。死んでんだから。
遺産もいらない。子ども達は
向こうの家 (義兄の実家)から
すでに分けて貰っているし、
私自身もお金には困っていない。
そう言い切る合理的な義姉だが
今生はもういいから、早く生まれ
変わって、珊瑚になりたいらしい。
授乳中だから、と麻酔をせずに
子宮内掻爬をしたくらい気丈な
人だが、苦労も多かっただろう。
夫婦喧嘩が絶えず、そんな両親
の姿を一番よく見て育った甥が
「 そのままのあなたでいい 」
と言ってくれる人に出会えたのは
私にとっても嬉しいことだけれど
果たしてどうなることやら…
あ、それから、
義姉が横浜で電車の乗り換えが
わからず困っていると、様々な
方が助けて下さったそうです。
道に迷った外国人の婆さん
にしか見えねぇからなw と
夫は言っていたけど、
「 みなさん、親切で〜♡ 」
と義姉は感動していた様子。
お世話になった皆々さま、
ありがとうございました!
















