Miles Davis Quintet play the tune called Framenco Sketches

さて、モダンジャズの世界で最も多くの人に愛され、評価されている作品=アルバムは、マイルス  デイヴィスの”Kind of Blue"でしょう。

 

一応、パーソネルを記しておきますね。

 

トランペット:マイルス デイヴィス

 

テナーサックス:ジョン コルトレーン

 

アルトサックス:キャノンボール アダレイ

 

ピアノ:ビル エヴァンス

 

ベース:ポール チェンバース

 

ドラムス:ジミー コブ

 

Miles Davis plays "Flamenco Sketches"

 

そして、最初の曲は、ご存知 ”So what" 当時のマイルスの口癖で「だから何」。

 

これは、旋法(モード)を中世の教会モードに求めています。

 

ところが、この最後の”フラメンコ スケッチス” もろ スペインモードです。

 

マイルスは、数年後にやはり名盤 ”スケッチス オブ スペイン”を発表するほど、スペインの音楽が大好きなんですね。

 

そして、すべてのミュージシャンのアドリブが、スペイン モードで溢れかえっているではありませんか。

 

ちなみに、3分46秒あたりから、キャノン ボールのアルトソロが続くと思うのですが、当時大流行していたペレス プラードの「闘牛士のマンボ」を 思い起して思わず笑みがこぼれます。

 

そして、それに続くは、ビル エヴァンスのピアノソロ、決して 音の数は、多くないけれど、格調高いスペインモードの他に彼特有の ”幻想性” をひしひしと感じることができます。

 

本当に素晴らしいピアニストを発見し採用したマイルスなのでした。これが、第一期マイルスの黄金期そのものなんです。