初めに: アマゾンは、私がジャズやクラシックのアナログレコードの熱心なコレクターであることを知って、商魂たくましく一か月に一度、それらのアナログレコードを紹介して来ます。今回は、CBSレコードのソロモンクとマイルスのMy Funny Valentine でした。
CBS時代のモンクには、それほど関心がありませんから、パス。しかし後者のMy Funny valenntainは、ずっと欲しいと思っていたものですからただちに注文。翌日、アマゾン特有の大きな箱に入ったレコードが、玄関の前に置かれていました。値段は¥4400。
My Funny Valentine アナログレコード
ちなみに、このマイルスの1964に発売された”My Funny Valentine"。当時、マイルス命のタモリさんが、擦り切れた時を考え一気に3枚購入したのだそうです。このことは、30年以上前のマイルスとの直接インタヴューで告白していますね。
このレコードが、いかに素晴らしいかとタモリさんが切々と述べると、普段絶対に人をほめたり、へつらったりすることのない あのマイルスが、”君は、本当にいい耳を持っている”と目にうっすら涙を浮かべて答えています。それでは、このレコードの中のマイルス デイヴィス クインテットが演奏するMy Funny Valentine を聴いてみてください。
Miles Davis Quintet play "My funny Valentine" in Concert
さて、この"My Funny Valentene "の演奏メンバーを紹介しておきましょう。
トランペット:マイルス デイヴィス
テナーサックス:ジョージ コールマン
ピアノ :ハービー ハンコック
ベース :ロンカーター
ドラムス :トニー ウイリアムス
実は、この5年前 同曲は、テナー、コルトレーン、ピアノ ビル エヴァンスで録音されています。これも非常に評価の高いパフォーマンスでしたが、こちらの方がさらに上回っているといわざるを得ません。
特に、マイルスのアドリブの質が斬新で、コールマンのパフォーマンスもコルトレーンに負けてはいないと思います。ハンコックに至っては、ビル エヴァンスのそれを上回るほどクールなプレイを展開。
ベース:ロンカーター ピアノ:ハービーハンコック
この、マイファニーヴァレンタインというレコード、確かに、Kind of Blue というレコードに比べ革命的という面では、一歩譲るのかもしれませんが、マイルスの二番目、三番目くらいの名盤と言って過言ではないでしょう。
個人的感想になりますが、同時期に録音されたFour&Moreより上ですし、ほぼ同じメンバーで録音されたレコード「Miles Smilas」と肩を並べるような気がします。
痛いほどタモリさんが同時に3枚も購入する気持ちも痛いほどわかりますね。
正に、空前絶後という四字熟語がぴったりのアナログレコードなんですよ!