竹島宏:「私鉄沿線」
  
                       短編小説 : 私鉄沿線
 ぼくは、オハイオ州立、クリーブランド高校の3年生、日系アメリカ人の学生です。 ところで、40年ほど前、クララおばあちゃんが、日本へ旅行に行った時、銀座のレコード店で買った野口五郎さんの「してつえんせん」のシングル盤を母におみやげとしてプレゼントしました。

 それを先日クラスの友達にきかせたところ、すごい人気になってしまい、ぜひ英訳をしてくれとたのまれたので、つぎの歌詞を英訳してみました。 幸い、ぼくのそうそふの、そのまたおじいちゃんが、幕末の新選組の「こんどういさみ」なので、何とか日本語はわかるのです。

 ただ、漢字がとくいではないので、ひらがな文になってしまうことをお許しください。

 

 I used to wait for you at the ticket barriers of this station. I liked to find out YOU who descended from the train. 

(改札口で君のこといつも待ったものでした。電車の中から 降りてくる君を探すのが好きでした。) 

 
While I closed my heart because of the grief, 

the various flowers of the florist were naturally changing. 


(悲しみに心を閉ざしていたら、花屋の花も変わりました) 

 

Won't you drink again so hot coffee with me in this town? 

(僕の街でもう一度、熱いコーヒー飲みませんか?) 

    宏君                  私鉄沿線の少女



At that coffee shop, I was inquired thus! "How is your lovely girl who resembles Sayuri Yoshinaga now ?

 (あの店で訊かれました。吉永小百合さん似の可愛い お嬢さんはどうしていらっしゃるのと !)