反田恭平 : ピアノソナタ2番(変ロ短調)より第三楽章 葬送行進曲

 (必ず演奏時刻41:01この数字をしっかりとらえて御視聴ください。さもないと別の曲になる恐れがあります。)

上にも書いておきましたが、動画の中に時間を示す横棒がありますからそこにマウス等のポインタを置き、演奏時間を示す 41:01 を探し当て、直ちにポーズを押し数字を固定させてください。それから、三角の再生ボタンをクリックすれば、曲の冒頭から聴けることになります。

 

さて、第三楽章に葬送行進曲を擁するショパンの変ロ短調 ピアノソナタ第2番、へんろと呼びますが、四国のお寺を訪ね歩くお遍路さんとは、違いますからね。

 

この第三楽章の葬送行進曲もA~B~Aの三部形式です。暗く厳粛なゆっくりとした行進曲が、主に低音のきいた音で奏せられます。しかし、Bで長調に転調すると魂は天国へ召されたのでしょうか、とても心癒されるピアニッシモのメロディラインが、すべて聴く者のハートに浸透します。ここが一番このピアノソナタの聴かせどころなんですね。

 

もう少し詳しく話を進めるとAは、五線譜に♭が五つも付く変ロ短調です。これがBになると平行長調と呼ばれる変ニ長調に転調するのです。 幸い平行調ですから♭の数は全く変わりません。

 

それでは、変ロ短調の平行長調は、どうやって見つけるかというと、「変ロ短調の平行調を見つけるには半音三つ分上の音を探すべし」という公式があるから、それにのっとって探せば、すぐ見つかります。 

 

その結果、変ロの半音三個分上の音は、変ニという音に他なりません。あるいは面倒だから、ドレミで表現して、「シ フラットの半音三つ分上の音は、レのフラットです。」と言っても構わないと思いますね。

 

念のため五線譜に何もつかないイ短調について考えれば、イの音の半音三個分上の音は、ハの音です。ラの半音三個分上は、ドですでもO.K !  イ短調の平行調は、ハ長調であるということですね。。英語では、Aマイナーのパラレルキーは、Cメジャーということになるわけです、

 

更に、半音三つ分の代わりに全音一つと半音一つ分と言ってもOKです。これが、長調と短調の関係を示す平行調というキーワードの真の意味なのです。

 

葬送行進曲を練習する反野恭平さん

もちろん、反田恭平さん このようなことを120%配慮して、コントラスト の効いた、文句のつけようのない葬送行進曲を我々に聴かせてくれたということです。