現在色々なテレビドラマから引っ張りだこの 遠藤憲一さん

実は、高校時代、退学をしてしまいまして、相当落ち込んだ気持ちのまま、ふと手にした、LPレコードが、カラヤン指揮ベルリンフィルによるベートーヴェン交響曲第三番(英雄)でした。

 

それ以来、おそらく芸能界No.1レヴェルのルードヴィッヒ ヴァン ベートーヴェンの大ファンになってしまったみたいなんです。

 

さて、あの有名な英雄の第一楽章だけを聴いて、そこで、「はい終わり」という友人も多いのですが、僕は、第一楽章もむろんですが、一番好きなのは第四楽章のベートーヴェン自身もその主題を愛した変奏集です。

 

ベートーベンが気に入った主題は、短くラブリーな雰囲気を持つシンプルなものですが、それが、装飾音を帯びたり、音符が細分化され、目くるめく変奏が展開されます。そして、途中がらっと雰囲気が変わって、深刻な行進曲風になるんです。僕の想像ですが、おそらくここで、長調から短調に転調しているとにらんでいます。

 

 

初めて僕がその部分を聴いた時、溢れ落ちる涙を押しとどめることができませんでした。もちろん、欝欝としていた気持ちは、一気に

その感動で払拭されたことは申し上げるまでもございません。

 

それでは、これからユーチューブから、カラヤン指揮、ベルリンフィルによるべートーヴェン「英雄」ライブ動画を貼り付けておきますね。

 

全楽章鑑賞して下さるのが理想ですが、ちなみに第4楽章は、38分28秒から始まります。

 

さて、僕が全面的に涙したところは、第四楽章の開始から間もなくで、最初から数えると42分28秒経った時点で急に曲の雰囲気が行進曲風に変化します。まさにそこから数十秒間続く短いフレーズに他なりません。

 

したがって、このポイントに気持ちを集中させて聴いてくださればこれを記した甲斐があるというものです。

 

実は、昨日放送された、Eテレのベートーヴェン特集の番組に出演していたのですが、臆面もなくそのメロディーを口ずさんでしまいましたよ。

 

半分知らず知らずのうちに これが、僕のテーマソングになってしまっていたのでしょうかね。

 

そして皆さんと、ベートーヴェンを聴く喜びを分かち合えれば、役者冥利に尽きるというものです。それでは、ゆっくりお聴きください。

 

    カラヤン指揮ベルリンフィル : ベートーヴェン交響曲第三番

       (遠藤さんのお好きな個所は、42分28秒時点からです。)

いかがでしたか。カラヤン指揮ベルリンフィルのベートーヴェン交響曲第三番エロイカは?

 

僕が涙した理由もお分かりになったのではありませんか。

 

さて、NHKのスタジオで聴かせていただいた若手随一のピアニスト清塚信也さんの「熱情」にいたく感動いたしましたので、下記の部分をクリックしていただければ直ちにその演奏がご覧になれるようにしておきました。

 

残念ながら、ピアニストは、清塚さんではなくウラジミール ホロヴィッツという今は亡きピアニストです。必ず上の動画の音を切ってからクリックしてください。