中森明菜:十戒

                 短編小説:明菜さんと十戒

明菜さんのこの歌が一世を風靡していたころ、僕は、中学2年の春休みの最中でした。あまりのインパクトの強さで、「そうだ、これからは明菜姉さんのために生きていこう」と心に誓ったことを今でも思い起こすことがあります。

 

そして、近くの文芸坐という映画館で十戒という映画を上映していたので、渡りに船とばかりに一人で観に行きました。しかし残念ながらその中に中森明菜さんを発見することはできませんでしたね。

 

 ただ、体の大きなリーダーが大勢の民衆を率いてどこかへ逃れようとしています。途中、狭い海峡にぶち当たります。ところがその大きなリーダーが魔術をかけ、海水の長いトンネル状のチューブを作り民衆をすべて渡らせることが出来、めでたしめでたしの結果になりました。

      明菜さん        十戒という映画

僕はといえば、その民衆の中に明菜さんが紛れているのではないかと思い更に目を凝らしましたがやっぱり見つけられませんでしたね。なんか奇妙に心に残るメモリーです。