林部智史::”恋衣”
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短編小説:恋衣
”恋衣”(こいごろも)という熟語は、君死に給うなかれ、あるいは源氏物語の名訳の情熱歌人
与謝野晶子を通して平安時代の宮廷に通ずるのです。林部さんが歌われるように、身体から離れることのない衣のようにまとわりつく恋という言葉の本質を歌ったものです。
したがって、この曲を聴くたび光源氏を取り巻く必ずしも幸福とは言えない宮中の姫君たちのヴィジョンを見るのは私だけでしょうか?
薄幸の葵の上 光源氏 生霊六条御息所
それから1000年の時を経て、今、林部智史さんが心を込めて歌います”恋衣”
その圧倒的な歌いぶりで老若男女すべての人たちを魅了し尽くすことになるはずです。
したがってこの作品は、彼の代表作の一つとなるでしょう。
一方、明治生まれの私といえば、コロナパンデミックが収束した後、第七次「源氏物語」の
映画制作のため、25年ぶりにメガホンをとってみようかなとも考えています。
おそらくこれが最後の大仕事になるはず。製作費は、吉宗公の時代から続く、信濃の我が家の天領でもある檜の山を二つ売却することになるでしょう。
まあ今から、光源氏、藤壺、六条の御息所、そしてスパイス役の末摘花、誰にしようかなと
頭を悩めている今日この頃です。