ジェジュン:"君だけになる前に”

この”君だけになる前に”という作品は、本来強拍だったところが弱拍に、弱拍だったところが、強拍になるという リズム、あるいはアクセントの逆転が行わています。

言い換えれば、日本人にとって最も苦手なシンコペーションのテクニックが使われているのです。この感覚を日本人が、マスターするのはとても難しく、完璧にシンコペーションのリズムを取れるのは、わが国では1000人くらいしかいないのではないかともいわれています。

よく、JPOPのミュージシャンがそこはシンコぺを強調してなどと言っていますが、だいたいは何となくで基本から100%,知っているわけではないと思います。

ところが、18世紀~19世紀に生きた、モーツアルトや、ベートーヴェンは完璧に理解しておりシンコペーションを含んだ作品を数百曲作曲しています。言い換えるとシンコペーションという技法が、いかに音楽に変化をつけ生き生きさせるかを百も承知だったということです。ただ、ユーミンをはじめ若手のシンガーソングライターなどはこの問題を十分理解していると思います。こういったリズムの斬新な変化に気を付けて,このジェジュンの作品を聴いてみることにいたしましょう。

ジェジュンさん         シンコペーションの乙女