New Miles Davis Quintet : Walkin

お聴きのように、マイルスのトランペットによる火のようなアドリブ演奏は、相変わらず我々をとらえて離しませんが、脇を支えるメンバー達も目の覚めるような素晴らしさです。

 

あまり話題にされることのないテナーサックスのジョージコールマン、さすがにコルトレーンと並んだとは申しません。やや線が細いというか、上品すぎるというか、そんな感じは否めませんが、アドリブの質は極めて高い、聴いていて、心が休まるというか、私にとっては本当に好ましく感じます。

 

ピアノのハービーハンコックは、従来のビーバップもモードも難なくこなせる才能に溢れたピアニスト、ロンカーターの力強いベースは、全体をしっかり支えているし、ドラムのアンソニーウイリアムに関しては、何も言うことがありません。

 

敢えて言わしてもらえれば、スピード感あふれるドラミングとシンバルワークなど小技のすばらしさです。

                            マイルスとショーター

しばらくして、テナーのジョージ コールマンが去り、コルトレーンをも彷彿とさせるウエイン ショーターが加入。ここから第2期マイルス デイヴィス クインテットが誕生し、ジャズの黄金時代を形成していくのです。