短編小説 舟木一夫:修学旅行
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短編小説:修学旅行
舟木さんの高校三年生の時代は、新幹線開通の半年くらい前です。当時は、修学旅行専用の「ひので」という列車がありました。
おそらく品川から、京都まで、10時間くらいかかったと想像できます。もちろん、民営化されておらず、日本国有鉄道、略して国鉄と呼ばれていたのです。
舟木一夫さん <修学旅行専用列車>「ひので」
ちなみに明治生まれの私たちの修学旅行は、目的地は、国策でしょうか京都、奈良ではなく伊勢神宮一本でした。
東海道線は、まだ電化されておらず、蒸気機関車でしたね。終点の宇治山田駅まで、40時間ほどかかったのではないでしょうか。しかし、喜ばしいこともありました、豪華な駅弁が、7回ほど車内で振る舞われたのです。
例えば、横浜では、シュウマイ弁当、小田原では、タイのすり身を使ったかまぼこ弁当、浜松では、うな重、名古屋では味噌カツ弁当という具合、ある歴史家によると、うな重など今に換算して4000円とも言われています。これらがすべて無料。
子供は宝なりの国家思想が根付いていたのですね。それから、3年後、直接日本には関係ありませんが、第一次世界大戦が始まります。
うな重 林長ニ郎 坂東妻三郎
ちなみに、当時、私と一緒に修学旅行に参加したのは、少し自慢めいてしまいますが、まだ有名になる前の林長ニ郎さんと、坂東妻三郎さんでした。