イ短調のワルツ Horowitz plays Chpin waltz in C♯ minor
この演奏会場は、おそらくホワイトハウスです。多くの大統領は、ホロヴィッツのファンですが、カーター大統領は、ホロヴィッツマニアといってもいいほどの、熱狂的なファンでした。
軍隊時代安い給料を工面して毎月彼のLPレコードを買い集めたそうです。この日のホロヴィッツの演奏は見事なもので、1回目のアッチェルランドは、ややシンプルにテンポを上げるだけ、2回目はかなりアッチェルランドが激しくなっています。
こういう細かいところにも配慮を配るのがホロヴィッツ、一本30万円もする吟醸酒を飲んだようなすっきり感、ちょっと他のピアニストからでは味わえない格調の高さです。
ウラジミール ホロヴィッツ オスカー ピーターソン
当日、モダンジャズピアニストの帝王、オスカー ピーターソンも招かれ、さっそく挨拶に行っています。彼にとってホロヴィッツは雲上人です。
ホロヴィッツ自身もジャズピアニストには敬意を抱いていました。でも、残念ながら対象は、ピーターソンではありません。「二人でお茶を」というジャズナンバーを聴いたホロヴィッツは、「僕にはとてもバドのようには弾けないな」とインタビューで漏らしています。
なんてことはないモダンジャズピアノの父、バド パウエルのことだったのですね。やっぱりショパンの全作品はホロヴィッツに任せたいなと感じているのは私だけでしょうか?
* ホロヴィッツの弾くショパンイ短調のワルツも聴いてみたい方は、この動画の左上のイ短調のワルツという部分をクリックしてみてください。