Bill Evans plays ”I'm getting sentimental over you ”
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1940年代の後半、ニューヨーク、ほとんどすべてのジャズファンは、チャーリーパ
ーカーが起こしたビーバップの嵐の巻き込まれ酔いしれていた。
パーカーは、アルトサックスでそれを表現したのに対してピアノでそれを成し遂げたのが、バドパウエルである。 今でも、彼の弾く二人でお茶をという曲は語り草になっている。
今話題の中国人女性ピアニストユジャワンも、パウエルの弾き方を踏襲して、この曲に挑んでいるほどだ。
Bill Evans Bud Powell
当時の若いジャズピアニストは、ほとんど彼をめざした。その中に我がビル エヴァンスもいたが、それほどビーバップという形式にとらわれなかったように思われる。
ピアノ本来の美しい音色を生かし、軽やかなスタッカートを紡ぎ出すある意味オーソドックスな道を進んだといえる。さてこの曲は、有名なスタンダードナンバーを集めた、“Simple matter of conviction” というアルバムからの1曲で、エヴァンスファンなら確実に所有していなければならない名盤である。
あるジャズ評論家に言わせると、ピアノの音色の多彩さと、スタッカートの軽やかさは、十分あのホロヴィッツに匹敵するのだそうです。ただ残念なことは、パウエルにしろ、エヴァンスにしろ麻薬禍から逃れられず、幸せな生涯を遂げられなかったことである。
今、地球上では、隠れファンも含め、数億人の人が彼のピアノプレイに救われているということだ。