短編小説;「夜の女王のアリア」

 

はじめに:もしあなたが、カルメンや蝶々夫人など有名なオペラを知らなくとも、レヴェルの高いモーツァルトの「魔笛」というタイトルのオペラ、その中の「夜の女王のアリア」ちょっと聴き込んでいるだけで、オペラ通とみなされ周りから一心に尊敬を集めてしまう大変な曲なのです。ここら辺で、ちょっとこの歌は、どんな歌なのか覚え、周りから敬まわれる人になりましょう!

 

それでは筋を紹介しておきますね。おとぎ話に近いストーリーで、ここに夜を支配する邪悪な夜の女王がいます。それにいつも抵抗する正義の男ザラストロが目の上のたん瘤。彼女の娘で美しいパミーナさえも母親を裏切ってザラストロの方へなびこうとしています。怒り狂った女王は、美しい実の娘パミーナに短剣を渡し、「こいつでにっくきザラストロを殺しておしまい!ことわれば、あたしの娘でも何でもない」というセリフをいい放って怒りにまみれながら歌うのがこの歌なんです。

 

それでは、オペラ界の美空ひばりとよばれているエディッタ グルベローヴァさんと現在、日本のオペラ界をしょって立とうとしている若い田中彩子さんに歌っていただきます。

 

田中彩子さん          エディッタ グルベローヴァさん

 

(1)まだ修行中の身であった26才のグルベローヴァさんの歌唱

(2)30才の田中彩子さんの歌唱

(3)世界一のオペラ歌手になった40才のグルベローヴァさんの歌唱

 

この3種を聴いていただきますね。みなさんもカラオケで歌えるくらいこの歌の節を覚えちゃってくださいね。それだけですごい人とみなされてしまいます。

 

 (1)26才のグルベローヴァさんが歌う夜の女王のアリア

(2)32才の田中彩子さんが歌う夜の女王のアリア

(3)40才のグルベローヴァさんが、歌う夜の女王のアリア

 

(まとめ)三つの「夜の女王のアリア」の動画をご覧になっていかがでしたか?やっぱり本場ヨーロッパで徹底的にオペラ教育を受けたグルベローヴァさんのほうが、安定性、カリスマ性において軍配が上がるのは、致し方のないことです。フィギアスケートでいえば、羽生君と宇野君くらいの差があるのかもしれません。しかし、田中さんの高い声も滑らかに伸びておりポテンシャルは高くもう舞台を張れると思いますよ。40才のグルベローヴァのこの舞台は史上最高とされ30億近い閲覧者を集めているとも聞きました。

                             

ところがもう一人とんでもない夜の女王のアリアの歌い手がいます。それは、ドイツのディアナ ダムラウさん。

                             ディアナ ダムラウさん

余りにも怖い夜の女王だったので聴衆の一人がショックで気絶してしまい、このオペラは、控えているそうで、今ヴェルディなどのイタリアオペラに力を入れているそうです。