Led Zeppelin play”Stairway to heaven”

例えば、ストーンズの「ホンキートンクウーマン」を例にとってみましょう。この原点は明らかマディー ウオーターズBBキングの黒人ブルースです。

 

もう一つ、CSN&Yの「サザーンマン」はどうでしょう。これの原点は、カントリーの雰囲気が色濃く反映しています。 それでは、このツエッペリンの「天国への階段」は、どうなっている

 

でしょう。原点は、どう聴いても前の二つには、該当しません。私の個人的な見解になりますが、このルーツをたどっていくと、16~18世紀の英国バロック音楽ルネッサンス音楽にたどり着くと思うのです。

 

そのカギを握るのは、ジミーペイジの素晴らしい変奏に溢れた、ギターワークです。

 

これは、シェークスピア時代に大流行した「グリーンスリーヴス変奏曲」を強く想起させます。

 

天国への階段のメロディーとヴァリエーションは、ページの頭の中にぽっと浮かんだというわけではなく、裏には彼らの熱心な研究成果とそれを現代に生かす応用力があったわけです。 

 

しかもペイジは、その後現れた、ギターの前身である、リユートという楽器のための作品を沢山書いたジョン ダウランドという大作曲家の形式を踏んでいます。

 

このアルバムの中に、「限りなき戦い」という曲もありますが、これも、英国の伝統音楽の延長にあると言っていいでしょう。この分野に関しては、わが国の現天皇陛下が、長い間研究をされ、日本でも5本の指に入る専門家になっておられます。 

 

しかしながら、もちろんレッドツエッペリンは英国伝統音楽だけに固執しているわけではありません。

 

例えばこのアルバムに入っている「ブラック ドッグ」「ロックンロール」は、アメリカが生んだロックそのものです。そして今でも古い英国音楽を熱心に研究しているのは、スティングでしょう。

ジミーページ         リュート     ジョン ダウランド    スティング

主だったロックグループのルーツを探ることは極めて貴重なことだと感じていますね。

 

そうそう。、ビートルズの「イン マイ ライフ」や「エリナーリグビー」にもこの傾向が見られますね。