音符 Peter Paul and Mary sing"Puff"お願い

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初めに:アメリカでは、幼児にもっとも歌わせたい、学ばせたい曲は、ピーター ポール アンド マリーの「パフ」という曲です。 そのシンプルで美しいメロディーラインファンタスティックでしかも文法に忠実な歌詞が、大きな魅力になっているのでしょう。ちなみに第二位は、セサミストリートのテーマソング。そして省略、体言止め、パラドキシカルな意味を多く含むラップ風の曲は幼児音楽教育の教材としては、ふさわしくないと多くの教育者が唱えています。

 

言語における根底の論理(ロジック)は、英語も日本語もみな同じですから、日本においてもこのパフという曲は大いに注目されており、幼児期にこの曲に親しんだ子とそうでないこの子の差は歴然としているデータもあると聞いています。幼稚園入園の頃からこのパフという曲を体験しておけば、英語というものに違和感を覚えることなく、自然と身に着くというわけです。

 

そのためには、両親がきちっとこの曲を把握しておくことが必要なのは言うまでもありません。そして、最後に文法的な注釈を添えることにします。今回は、PPMの動画と英語の歌詞とその訳を載せておきましたから、特に小さなお子さんを持つご両親の方々は、中高時代の英語の授業を思い出し、しっかり学習してほしいなと影ながら思っている次第です。それでは、パフの歌詞とその訳を書き出してみたいと思います。それでは、今から英語の歌詞とその訳を実際に書き出しますね。

    Puff

Puff the magic dragon lived by the sea.

 And froliced in the autumn mist in a land called Honalee. 

Little Jackie Paper loved that rascal puff

 And brought him strings and sealing wax and fancy stuff. 

 

(魔法のドラゴン、パフは、海のそばに住んでいました。

ホナリーという名前の陸地に、秋の霧の中、

活発に動き回っていたのです。 小さなジャッキーペーパー少年は、

このちょっときかん坊のところのあるパフが大好きでした。

そしてジャッキーは、いろいろな紐をはじめ

夢のあるお気に入りのおもちゃなどをパフのところへ

持ってきたりしました。)

   Peter,Paul and Mary                   Puff

Togather they would travel on a boat with billowed sails. 

Jackie kept a lookout perched on paff's gigantic tail 

Noble king's and princess' would bow when 'ere they came

 Pirate ships would lower their flags when puff roared out his name.

 

(二人は、風を受けて進む帆船に乗って、旅に出たものでした。

ジャッキーといえば、パフの尻尾の高みに座って、下を眺めているといった具合です。彼らの船が、パフたちに近づいたことに気付いた王様や王女様は、パフとジャッキーに向かってお辞儀をしたものでした。また、海賊たちは、パフの鳴き声を聞くと、わざわざ海賊旗を降ろしたのでした。)

 

 A doragon lives forever but no so little boy

 Painted wings and giant rings make away for other toys 

One grey night, it happened. Jakie came no more 

And Puff that mighty dragon, he ceised his fearless roar

 

(ところが、ドラゴンは永久に生きるけど、人間のジャッキーは、

そういうわけにはいかない。鮮やかに塗られた羽根や

巨大な輪っかなどの幼稚なおもちゃに興味を失った

ジャッキーはスマホなど新しく刺激的な玩具に魅了され

彼の関心は、完全にそちらの方向に移ったのだった。

 

そして、ある灰色っぽい夜のこと、ジャッキーはもう戻ってこない

ということを身をもって知らされた偉大なドラゴンパフは、

もう決して恐れを知らぬ勇敢な吠え声を発することは、ありませんでした。)

 

His head was bent in sorrow, grief scales fell like rain.

 Puff no longer went to play along the cherry lane. 

Without life long friend, Puff could not be brave,

 So Puff that mighty doragon Sadly slipped into his cave.

 

(彼の頭は、悲しみに打ちひしがれて、ずっとうつむいたまま。とてつもない悲しみは、彼の体から大量の鱗をまるで豪雨のごとくはぎ取ってしまいました。もうパフは、桜並木を通り抜けることさえ出来なくなっていたのです。

一生涯の友人を失ったパフは、以前のように勇敢になれるはずもありません。だから、あんなに勇敢だったドラゴン パフは、悲しげに彼の洞窟に滑りこまざるを得ませんでした。)

 

さて、黄色で示した歌詞の部分は、少し説明が必要でしょう。

(1)Puff the magic doragon lived by the sea.

これは同格と呼ばれる文体です。英語にも日本語にもよく出てくるもので学校で何回も学習したはず。主語がずいぶん長く頭でっかちになっています。

the magic doragon は、Puffとはどんなものかを説明しています。

言い換えれば、Puff=the magic doragon が、成立するわけです。だから同格なのです。・

ちょっと複雑になりますが、次の文章を考えてみます。

私たちは、神戸国際フルートコンクールを継続させるつもりです。

英語に直すと

We are going to continue "Kobe international flute competition".

さらに次の文章を考えます。

私たち神戸市民は、神戸国際フルートコンクールを継続させるつもりです。

We, Kobe citizens are going to continue "Kobe international flute competition".

We=Kobe citizens 主語に同格関係が存在します。このような文型は英語でも日本語でも無数にあります。よくどこまでが主語なのかわからないという人が、いますけれどこのようなことを普段から認識していれば安心のはずです。

 

次にNoble king’s and princes’ would bow

would bowという単語が問題です。高貴な王様や王妃は、(パフに出会うと)お辞儀をしたものだったと訳せます。

ところが、bow にはたくさんの意味があります。というよりスペルは同じだが全く別物の単語と考えたほうがいい。

(1)お辞儀をする、あるいはお辞儀、その時の発音は、バウです。 

(2)弓という意味もあります。その時の発音は、ボウです。パフに弓を向けるという間違った訳をしてしまいそうですね。

そしてwould この場合は~したものだった。と訳します。

学校で、used to も同じ意味だと100回くらい習いました。

次の二つの文を比較してみましょう。

I would eat Japanese beef.

I used to eat Japanese beef.

両方とも、「私は、和牛を食べたものだった」という訳で正解です。

ところがもし、私が貧乏になったりして和牛がたべられなくなっちゃた場合は、used to は、使えますが、今でも食べられる状態にある場合は使えません。でもwould の場合は私が、今どんな状態でも使えます。ここが、used to とwould との大きな違いです。従ってused to を使う場合は、注意が必要なのです。

 

さて、Make,Get、Takeなどの動詞は、前置詞をはじめ他の品詞と結びついて、50くらいの意味が生じてしまいます。電車などに乗るは、get on, take など、get to で行く、make up は、化粧をする、make up one's mind 決心する等、アメリカ人でもなかなか使いこなせないでしょう。

しからば、make for はどうでしょう。これも高校英語で習わないはずはありません。何かに向かって進むという意味です。ジャッキーは幼稚なおもちゃを卒業し新しい高度なおもちゃに向かったという意味になっています。もう一つ英文を考えてみましょう。

Nancy's interest has made for her blog manegement instead of battle games on her personal computor.

(パソコン上でのナンシーの関心は、コンピューターバトルゲームに代わって、彼女自身のブログ運営に移ってしまいました。) makeという単語は、前置詞とくっついてこんな意味にも拡張してしまいました。平易で基本的な動詞50語くらいに前置詞等がくっつくことによって、80%くらいの表現が、できそうですね。

 

Scaleという単語は普通、基準、尺度、物差し、音階などという意味ですが、魚や爬虫類などの鱗という意味も持っています。同じケースとして、複数で表現されることが多いのですが、

 

tearという単語、涙という意味ですが、布などを裂くという意味もあります。ただ発音が少し違っていて、前者は、ティアー、後者はテアーです。それから、Grief という単語は、身内に死なれた時とか、大失恋など深い悲しみにとらえられた時に使います。普通の悲しみは、sorrowとかsadnessが、使われます。このように英単語の微妙なニュアンスに関して日本で一番詳しいのは英米文学者ではなく、明らかに、1995年ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さんですね。大江さんは、超優れた小説家であるとともに、言語に関するオーソリティーといっても過言ではありません。私の上記の知識は、90%彼のエッセイから来ているんですよ。

            言葉の専門家としての大江健三郎さん

終わりに:2030年、おそらく人口は1億人を割り、50歳以上の人が全人口の半分、恐ろしい少子化が進んでいるでしょう。でも一つの救いとして、2020年の外国人観光客は年間3000万人、2030年には6000万人と予想されています。外国人に対する売り上げは、15兆円。一億国民に15万円づつのおこずかいが配れる額です。

 

これからは、私の個人的見解になりますが、自動車産業は別にして、日本の家電などの製造業は、むしろ規模が小さくなっていくのではないでしょうか。代わりに、小売を中心とする第三次産業、当然、その時我が国は、観光立国になっていますから、ホテル、旅館、それに付随する商店などが目覚ましく発展するでしょう。お客のメインは少子化の日本人ではなく外国人になるでしょう。彼らが消費の中心になっているのかもしれません。当然、若者の就職口は観光産業に多く流れます。従って英語の必要性は現在の比ではありません。何しろ今の5倍、15兆の消費が控えているのですから。

 

子供の時から英語に親しんでいくことは極めて重要です。家族みんなでパフを歌うなんて最高のファミリーじゃないですか。そしてグーグルの翻訳アプリ、Eテレの英語教育番組、三省堂のウイズダム英和辞典、この三種の神器と本人の心意気さえあれば、将来英語でご飯を食べていくことは容易なことになるでしょう。その第一歩として、ピーター、ポール、アンドマリーの「パフ」はいかがでしょう。

 

最後にもっとあなた及びあなたのお子さんたちの英語能力を高めたいのなら、発音のとてもきれいなエルヴィス プレスリーが歌う品格の高い讃美歌、「谷間の静けさ」を学習なさるのも意義があります。本動画の音を切ってから下記のエルヴィスの写真をクリックすれば、OKです。

むろん、100%ただです。これは、ビジネスではなく単なるアメブロに過ぎませんから。