初めに:今まで無伴奏ヴァイオリンソナタ1番をギター演奏で聴いてきました。バッハの作品の場合、楽器の指定があったとしても、違う楽器で演奏することは、特に非難には当たりませんが、今回は、やはりオリジナルのヴァイオりンで聴いてみることにします。どのように印象が変わってくるのでしょうか。ヴァイオリニストはバッハ作品を得意とするヘンリク シェリングです。

     ヘンリック シェリング : BWV1001 第二楽章 フーガ

全く同じ曲なのにヴァイオりンとギターの演奏は、ずいぶん印象が違ってきますよね。油絵と水彩画くらいの違いがあるのかもしれません。どちらが油絵なのか言うまでもないでしょう。

やはりインパクトは、ヴァイオリンのほうが、あります。換言すれば、訴える力は、ヴァイオリンに分があるということです。

                                     ヘンリック シェリング

しかし人間いつもビーフシチューばかりが好きだとは限らず、あっさり湯豆腐が食べたいときありますよね。そんな時、ギター演奏は最適ではないですか。このようなケースはバッハの場合よくあることです。例えば、バッハのヴァイオリン協奏曲、バッハ自身、チェンバロ協奏曲に編曲していて気分で選ぶことができます。楽器は、変わっても名曲は名曲なんですね。