こんにちは、ギター講師の中川です。
皆様、ギターの練習ははかどってますか?
さて、最近感じることですが、エチュードはやはりとても大切です。
私もプホール、ブローウェル、カルカッシやコストなど様々なエチュードに取り組んできました。
また、現在ももっと数多くのエチュードをこなす必要があると感じます。
例えば、「魔笛の主題による変奏曲」を弾けるようになりたい場合、魔笛ばかり練習するのではなく、作曲者であるソル自身のエチュードを数曲やった方が効果的に思います。
曲の中に求められる技術が、エチュードの中に入っていることが多い為です
魔笛からいきなり入るのは無理ゲーです。マジに。
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さて、ソルのエチュードで一番有名なのは、セゴビア選20のエチュードではないでしょうか。
しかし、これはセゴビア氏が芸術性の高いソルの作品をピックアップしたもので、いわゆる「ヨコ」軸。
ソルはソルで、学習者に体系的に学んでもらおうとしました。
例えば、作品番号で見てみると
作品45<やってみましょう>
作品48<これならよろしいか> (1831年)
作品57<ついにやった!> (1832年)
という題がつけられています。
1826~7年にソルはロシアからパリに戻ってきたのですが、そこで自分の音楽が当時の流行に合わなくなってきたことを知らされます。
「一般的に難しい」と言われた為、どうすれば弾ける様になるのだろうか?と苦心しながら作曲したのではないでしょうか
生計をたてるために楽譜が売れなければいけない、という切実な理由があったと想像します。
こうした経緯を理解し「タテ」軸も見ることが学習者にとって必要です。
その為には、作者の作品番号にフォーカスを当てることが大切ではないでしょうか。
こちらにソルのエチュードが掲載されてますので、やってみましょう。
1番から順番にやれば、かならず力がつくようになってます。
しかし、ここで大切なことは「自分のレベルに合ったエチュードを練習する」ということです。
というのも、作品番号によって難易度の差がかなりあるので、自分にとってあまりにも難しい曲ばかり取り組むのは得策ではありません。
理想は「弾ける様になりたい曲」と「エチュード」を平行して取り組むことです。
分かりやすくたとえると
エチュード = ショッカーを倒すレベル
魔笛 = 変身が必要なレベル
グランソロ = ロボットに乗って合体
ショッカーの段階で強すぎる怪人を出したらイヤになります。
ですので、エチュードをやるときは作品番号に焦点を当てることが重要になってきます。
頑張ってください!