ガルーシャとは… | ジジかわストラップ工房【ガルーシャテイル】

ジジかわストラップ工房【ガルーシャテイル】

革の街 浅草で 主に腕時計用革ベルトをフルオーダーで製作しております工房『ガルーシャテイル』にて、ご期待にお応えすべく難題との格闘の日々を綴っております♩

ガルーシャ(エイ)の革の表面は 「皮歯(ひし)」という歯と同じ カルシウムが主成分のガラスビーズのように硬い粒つぶに覆われていて、この粒つぶを削り面取りして 研磨する事でキラキラと輝き 古来より宝飾品として使われて来ました。



かつては貴族のみに使用が許された伝統的で希少な素材で、現存する美術品では エイ革を纏った奈良時代の太刀『金銀鈿荘唐太刀(きんぎんでんかざりのたち)』が正倉院に所蔵されています。

《 金銀鈿荘唐太刀 》

皆様の身近な所では 実はエイ革は…
旅館などで「鮫革」と呼ばれ わさびのおろし金としてもひっそりと活躍しています。


この場合の「鮫革」は、ハリウッド映画などに出て来る凶暴なジョーズなどとは違いまして…
「カスザメ」「ウチワザメ」「シノノメサカタザメ」などの種類で、名前こそサメという名称が付いていますが 平べったい体をしていて 分類学上でもエイの仲間が殆どです。




主な生息地は東南アジアで、捕獲し鞣(なめ)されて、【皮】から【革】に加工されて日本に輸入されて来ます。

ただ、革としてはあまりに硬く 熟練した技術無しには 綺麗に縫う事はほぼ不可能と言えます。

当ブログでは そんな難素材に魅せられてしまった私の狼狽える日々をご紹介させて頂きます*\(^o^)/*


Galuchattail