先月、ニュースを読んでいるとふと口をついて出てきた歌がありました。


リンクしてあるのは、Becky Gの『Bella Ciao』。
Becky GことRebbeca Marie Gomezは1997年生まれのメキシコ系米国人。

2017年にスペインのTV局Antena 3で始まり、19年のシーズン3以降をNetflixが引き継いで世界的にヒットしたドラマ『La Casa de Papel』の劇中歌として使われた『Bella Ciao』が2018年にはフランスの音楽チャートで1位をとなるなどし、以降、Steve AokiHardwellなどの人気DJが持ちネタにしたこともあり、リヴァイバルしていました。
東アジア発では韓国の『イカゲーム』がNetflix経由で流行りましたが、スペイン語圏発ではこの『La Casa de Papel』がパンデミック下の2020年4月から最新シーズンが始まったことで巣ごもりサヴァイヴァル・ドラマとして流行っていたのですね。
……と書きつつ、今、知ったのですが、『La Casa de Papel』の東アジア版リメイクもやはり韓国からか。

『Bella Ciao』のもともとは、ファシストと戦うために出撃するパルチザンが恋人たちとの日常に「美しき別れ」を告げるイタリアの抵抗歌で、八十年の時を経てウクライナで当時のパルチザンと同じ気持ちで歌われているのを見つつ、日本の武道館とイタリアの選挙のニュースを見たわけです。さらにはイランにおける宗教極右勢力による殺戮に抗議する少女たちもまた『Bella Ciao』を歌っている。
日本でも昔から歌い継がれていますが、日本語詞としては〈SOUL FLOWER UNION〉版が分かりやすいかな。


インタビュー集『嘘と孤独とテクノロジー 知の巨人に聞く』に収録されたなかから、ティモシー・スナイダーとの「テクノロジーとロシアとファシズムの問題」より。
――ファシズムはしばしば他の権威主義と関連して認識されています。たとえば全体主義や、ナチズム、国粋主義、民族主義などですね。あなたはファシズムをどのようにとらえておられますか。

スナイダー ファシズムというのは基本的に、われわれ個々の人間ではなく、グループであり、一族であり、民族であり、種族であると考えます。ファシズムにおける政治は、「われわれには何が共通しているか」から始まるのではなく、「敵を選ぶ」というところから始まるのです。まず誰が敵であるかを認識するところから始まる。
さらにファシズムは、世界の現状やグローバリゼーションの影響などを見て、そこに「問題や課題がある」と考えるのではなく、誰かによる「陰謀の結果だ」というふうに考えます。政策によって解決すべき問題だととらえるのではなく、特定のグループによる攻撃の結果だととらえる。ファシズムとは政治形態の一つであり、グローバリゼーションへの対処の一方法でもあります。
そしてファシズムの基本には「神話」があります。「われわれの常識」と「世界の現実」を脇におしのけて、そこにできた空間に「神話」を押し込むのです。
Timothy David Snyderは1969年生まれの中欧東欧史を専門とする歴史学者。


2010年代に発表の、アドルフ・ヒトラーとヨシフ・スターリンに挟まれた東欧の歴史を発掘した『BLOODLANDS Eastern Europe Between Hitler and Stalin』と『BLACK EARTH The Holocaust as History and Warning』で有名ですよね。

2018年10月に行われたインタビューのなかで、スナイダーはファシズムの特徴として、"まず誰が敵であるかを認識するところから始ま"り、"誰かによる「陰謀の結果だ」"という"神話"の押し込みがあるとします。
本質的な問題や課題に取り組むのは「難しい」。だから「分かりやすい」敵を設定し、虚構の神話を生成して常識や現実から逃避するわけです。この行為がいわゆる「陰謀論」。
そして、その陰謀論の形をとった"グローバリゼーションへの対処"は、ヒトラーなら「国際金融資本の陰謀」、スターリンなら「世界市民(コスモポリタン)の陰謀」としてマイノリティであるユダヤ人を「敵」に認定した結果、誰もが知る残忍な歴史が行なわれ、スナイダーの『BLOODLANDS』と『BLACK EARTH』はその膨大な「数字」を人間に戻すための作業が記された著作です。
――ファシズムは、1920年代にグローバル資本主義と共産主義へのアンチテーゼとしてイタリアで生まれたわけですが、そもそもイタリアのファシズムは、民族主義的なナチズムとは大きく異なっていて、強い政府の統制のもと、当時のグローバリゼーションによって引き起こされた富の格差を解消すべく、福祉国家の建設を目指して誕生したというふうに理解しています。
そうだとすると、今日の世界でも、「グローバリゼーションによって引き起こされた富の格差問題を解決するため」そして「福祉国家を建設するため」というまったく同じ理由によって、ファシズムが台頭する可能性が大いにあるということになりませんか。


スナイダー それは実に興味深い質問です。イタリアをはじめとしてファシズムは、「富の再分配」を主眼に置いていました。ファシストたちが言ったのは、格差があるのはマイノリティのせいだ、ユダヤ人のせいだと。だから再分配のための最良策は、国家による産業を立ち上げると同時に、他の人たちから富を奪うことだと。ファシズムには確かに「再分配」の概念が含まれていますし、資本主義の失敗もファシズム台頭の理由の一つです。
2008年(世界的な経済破綻)以降、確かに一般的には収入格差が広がって、人々は「自分の問題はメキシコ人や中国人やユダヤ人たちによって引き起こされたんだ」といった言説に惑わされてしまう傾向にあります。トランプ氏のような政治家は、こういった状況を都合よく利用して、たとえば「グローバリゼーションはプロセスの問題ではなく、人々の問題だ」と言うわけです。グローバリゼーションには顔があって、われわれはその顔をブーツで踏みつぶしてやるんだ、と。これが彼の政治観です。
ファシスト党の創設者ベニート・ムッソリーニは政治キャリアをイタリア社会党から始めていますし、ヒトラーの「ナチス」も国民社会主義ドイツ労働者党(Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei)を名乗り、ヒトラーとともに地獄を作り出したスターリンは言わずもがな。

ファシズムの語源は、古代ローマの時代に使われたファスケス(Fasces)という斧。長老などの権威の象徴である杖を斧に束ね、一刀の下に決断する形象に由来します。


彼らと彼らを支持した人びとは資本主義の問題点を強い指導者により強権的に突破することを掲げてはいます。ただ、その"解決すべき問題"には向き合わず"特定のグループによる攻撃の結果だ"とするわけです。これがどれだけ危険なやり口かをすでに知っているはずなのに何度でも繰り返してきたのが人類の歴史。
しかも、差別主義者の極右だけでなく、一見、左を向いているかのような人のなかにもドナルド・トランプやウラジミール・プーチンを使って資本主義やグローバリゼーションの問題を突破できると期待するような連中が発生することはここ数年で見てきたとおり。
トランプやプーチンに痛快さを感じた人は20世紀前半に生きていればきっとヒトラーやスターリンにも同じ感覚を持つのでしょう。
トランプ氏もプーチン氏も1920年代、30年代のアイデアや手法、つまり嘘をばらまいたり「神話」を繰り返し唱えたりといった手法を取り入れていますが、違いは、彼らは「再分配」にはまったく興味がないということですね。この点は大きな違いです。プーチン氏やトランプ氏は、彼ら自身がオリガーク(寡頭財閥人)で、彼ら自身が大金持ちだということです。プーチン氏は本当の大金持ちですし、トランプ氏は大金持ちになりたい人です。彼らは「再分配」したい人ではないし、するつもりもまったくない。そこが大きな違いですね。
第二次世界大戦を引き起こした20世紀の独裁者たちと現在の独裁者(とその予備軍)たちとの大きな違いをスナイダーはこう語ります。
「奪われた」と被害者意識を持つ大衆に対し再分配の「夢」を語ることすらせず、「お前らも俺のような大金持ちになって奪う側にまわれ」という形で提示し、"マイノリティのせいだ、ユダヤ人のせいだ"、そしてマイノリティを擁護するリベラルのせいだ、と敵を指名してみせる、現代の「理想より現実」を主張する見慣れた光景が繰り返されるわけです。
この手法に乗っかってしまえば再分配どころかオリガークを余計に富ませるだけなのに、気付かないのか、それとも気付いていないふりをしているのか。
――ポーランドやハンガリー、オーストリア、ドイツ、フランス、そしてアメリカでも、ポピュリズムや極右政党の台頭が見られます。これはファシズムにつながる現象ととらえて心配すべきなのでしょうか。

スナイダー 民主主義を大切にしたいから心配すべきですが、それよりも根本問題は、「一体われわれは何を望んでいるのか、何がなくなることを心配しているのか」という内容のほうです。
私自身は「法の支配」や「民主主義」「個人の権利」が磨滅していくことを心配しています。ポピュリズムや権威主義、ファシズムは、これらの素晴らしいものをわれわれから奪ってしまうという理由で、大きな懸念材料です。
問題は、脅威や懸念材料については大いに話題にされるけれども、一体何が素晴らしいもので、何をわれわれは望んでいるのか、なぜそれが素晴らしいのかという肝心な事柄について、深く議論したり考察したりしないというところにあります。
「ポピュリズム」が、人々に声を与えるという意味であれば、それはOKですが、「ポピュリズム」が、人々に嘘をばらまくことを意味するなら問題ですし、「ポピュリズム」が、「人々」という名のもとにシステムのルールを破壊することを意味するのであれば、最悪です。このことを私は心配しています。
ポピュリズムによって出てきたある人物が、「自分は人々の声の体現者である」と言いつのることによって、その人と人々の間にある「法」や「体制」といったものが意味を失っていき、それらは単なる障害物と化してしまって、それらが払拭されることにつながっていってしまう。これこそが危険であると思いますし、こうしてポピュリズムはある種のファシズムに変化していくのだと考えます。
民主制の社会においてポピュリズムという大衆の声そのものは否定されるべきではない。けれども、「悪しきポピュリズム」は否定されるべき。
民主制の国々にはこうした「悪しきポピュリズム」が暴走しないようにいくつもの安全装置が組み込まれていますが、"「自分は人々の声の体現者である」と言いつのる"ポピュリストは、法の支配などの安全装置を無効化し"システムのルールを破壊する"よう苛立つ大衆を誘導し、安全装置とルールを守ろうとする者を守旧派/リベラルなどと呼んで罵倒します。そして無効化し破壊した結果がファシズム体制となるわけです。
こうしたファシズム志向のポピュリストたちを現在、「Neo Fascist」と呼んでいますよね。

文庫や新書ではないのですが、スナイダーが2015年に発表した『Black Earth The Holocaust as History and Warning』の日本語訳『ブラックアース ホロコーストの歴史と警告』下巻の終章「私たちの世界」より。
プーチンはまた、自分をヨーロッパでの、ポピュリスト、ファシスト、ネオナチといった勢力の長と位置づけた。この惑星に関わる諸問題についての咎をユダヤ人に押しつける政治家連中を支持し、国家破壊の技法を適用する一方で、モスクワは新たなグローバルなスケープゴートを生み出した――同性愛者である。世界に退廃をもたらす「ゲイ・ロビー」というかつてのナチスの発想と同じで噴飯ものでありはするが、そういったイデオロギーが現在世界中にはびこっているのだ。
『Black Earth』発表の2015年から七年後、ウクライナという国家を破壊し殲滅すべく「特別軍事作戦」を仕掛けているプーチンが22年9月30日に行なった演説のなかで「西洋の陰謀」とともに語った突然の「同性愛者の陰謀」に驚く人もいたのですが、これは以前からプーチン体制内部では語られてきた話です。プーチンの寵愛するラムザン・カディロフが支配するチェチェンではドキュメンタリー映画『チェチェンへようこそ─ゲイの粛清─』で撮影されたように、かつてのナチス体制下のユダヤ人と同じく同性愛者が公然と迫害されています。
もともとは各国の極右勢力を煽動するための荒唐無稽な「ネタ」だったはずのものが逆流して老いたプーチン自身が「陰謀論」を信じるようになったのだな、というのが演説への私の感想。

スナイダー言うところの"ポピュリスト、ファシスト、ネオナチといった勢力の長"としてのプーチン。
ロシアがやってみせたように、第二次世界大戦は、警告的な話のレベルから教訓に満ちた先例へと速やかに移行しうる。一九三九年にソ連のスターリンは、そうすることがヨーロッパを自壊させるだろうという論理で、ヒトラーと、つまりはその時代のヨーロッパの極右と同盟を結んだ。スターリンは、そうなればドイツとその西にある近隣諸国が衝突し、彼らの権力は瓦解すると思いをめぐらした。プーチンは同じような計算をしたように思える。一九三九年のヒトラーとの同盟の目的が、ヨーロッパの最も過激な勢力をヨーロッパ本体に向かわせるという思惑だったのと同じように、ロシアがヨーロッパの極右を支持するのは、二一世紀初めの最も平和的で繁栄している体制――欧州連合(EU)――を大混乱に陥らせ解体させる意図がある。二〇一四年と二〇一五年には、プーチンはモロトフ=リッベントロップ協定の名誉回復をした。第二次世界大戦の口火を切らせ、ホロコーストの前提のいくらかを準備したナチス・ドイツとソ連との協定を、である。


1939年にスターリン体制のソ連とヒトラー体制のドイツが結んだモロトフ=リッベントロップ協定により、ヒトラー体制のドイツは背後を気にせず西ヨーロッパに攻め込み、スターリン体制は東ヨーロッパを恐怖で支配し第二次世界大戦とホロコーストを引き起こします。
このモロトフ=リッベントロップ協定が締結された8月23日を2009年にEUはナチズムとスターリニズムの被害者を悼む「Black Ribbon Day」公式の記念日とするのですが、この記念日制定にプーチンは激しく反発。当てつけのように2014年と15年にモロトフ=リッベントロップ協定を再評価し、ロシアにおいて21年にはスターリン体制をヒトラー体制と並べた批判は法律で禁止されています。

モロトフ=リッベントロップ協定に続いて、1941年に日ソ中立条約がモロトフと松岡洋右により結ばれています。
アレクサンドル・ドゥーギンの地政学でもそうですが、ヨーロッパにおけるロシアの橋頭堡をドイツとし、東アジアにおける米国と中国を牽制するロシアの橋頭堡が日本とすべく設定されているのですよね。ドゥーギンはモスクワーベルリン、モスクワーテヘラン、そしてモスクワー東京の三つの枢軸を提唱し、(日本で言うところの)北方領土の返還をエサに取り込み、領土を取り戻した疑似な英雄的指導者を創り出すことで日本に反米反中で親ロシアな体制を確立できるとします。
安倍晋三の死に際し、モロトフの孫ヴャチェスラフ・ニコノフが「安倍晋三は日本で最も偉大な首相だった」と語っていたのが示唆的です。

……西側世界におけるプーチンの代理人と目されてきた安倍晋三の死はロシアに大きな衝撃を与えました。しばらくしたら絶対に「安倍さんはCIAに暗殺された」という陰謀論が出るだろうな、と観察していましたが、ついに書籍の形で出てきました。

佐藤優と副島隆彦の『欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国』(2022年10月)が日本における出版物としては初出になるはず。数年後に陰謀論の出処が分からなくならないよう、ここにメモしておきます。


「テクノロジーとロシアとファシズムの問題」に戻り、
――グローバル企業をコントロールして富の再分配をするためには、世界政府を作って制御していく必要があると考える経済学者たちもいます。それは人々にとって新たな脅威となる可能性も大きいわけで、それならむしろグローバル企業による寡頭支配のほうがまだましなのではないかという気もしてしまうのですが。

スナイダー 世界政府でもなくグローバル企業による寡頭支配でもない、別の方法はどうですか(笑)。
一つの解決法としては、「法」や「市場」を真剣にとらえるということです。
プーチン氏やトランプ氏が支配する世界では、市場は「法の支配」を免れますし、市場が「法の支配」をまったく受けないゾーンがいくつも存在します。オフショア(規制のゆるい海外)の銀行口座やオフショアの企業、匿名の取引、といったものがトランプ氏を作ったのです。「作った」というのは、彼が金儲けをすることを可能にしたという意味であり、彼の世界観を形成したという意味でもあります。つまり「法」は冗談であり、金や権力のみが重要であるという考え方ですね。これはトランプ氏とプーチン氏に共通するもので、プーチン氏もそのように考えています。ロシア全体が、アメリカ資本主義の末端にあるグレーゾーン(合法か違法かスレスレの領域)部分に匹敵すると言ってもいいでしょう。
たとえばグローバル企業が、税金逃れをせずに、タックスヘイブン(租税回避地)を避けて、匿名の取引も行わない、という真っ当なやり方だってあるはずです。これは世界政府という方向ではありませんが、こうすることでオリガーキ―(寡頭財閥)を制御することにもなる。なぜなら真の問題は、オリガーク(寡頭財閥人)たちが国の力を逃れていることにあるからです。そして、彼らが国の力を手にした場合、今度は自分たちが国の力から逃れられるようにもっていくために、その力を利用する。
プーチン氏はロシアの国をコントロールしていますが、それを何に使っているかというと、たとえば自分の友だちのチェロ奏者に20億ドルあげるために使っている。これは国のコントロールを逃れたものです。トランプ氏は国の力を手にしていますが、それを何に使っているかというと、自分が世界中にホテルを作るための資金調達に使っている。国の力から逃れるために国の力を利用している。ですから、問題の核心は、国々がどうやってこれを制御していくかということになります。
富を寡占する巨大グローバル企業をコントロールするのは一国では手に余ります。社会の維持のために税金を払わそうとしてもグローバル企業は次々に国境を越え名義を変えて租税を回避します。
そこがグローバリズムに対する多くの人たちの不満ですよね。で、こうしたグローバリストたちに強権で富の再分配を行なわせて欲しいとプーチンやトランプなどのネオファシストたちに期待した人たちがいるわけです。だけど実際にプーチンやトランプらがやったことは強権を私益のために使い、富の分配は縁故主義に基づいて行われる。
こうした「法の支配」から逸脱した国家運営はグローバル企業にとって、かえってとても都合が好い。
また、EUに対する異常な敵意もここにあるのでしょう。一国ではグローバル企業をコントロールするのは困難ですが、"世界政府"に至らずともヨーロッパ連合としてならば制御が可能になる。ゆえにグローバル企業はネオファシストに積極支持を表明せずとも暗に力を与え、世界の分断を止めようとはしない「テクノロジーとロシアとファシズムの問題」が今現在の世界に影を落としているわけです。


リンクしてあるのは、Noize MCの『Столетняя война(百年戦争)』。

Noize MCことIvan Aleksandrovich Alekseyevは、ウクライナとの国境に近くロシア軍の出撃拠点となっているベルゴロド育ち。
「プーチンの戦争」が始まると彼はMonetochkaとともにウクライナ難民のためのチャリティのためのステージに立ちます。
彼がこれまでロシアでどのような目に遭ってきたのかは、『VICE』による2015年の取材『Putin's Propaganda Machine』()()が日本語字幕もついているので見ておいてください。

ロシア人全体を悪魔化するようなレイシズムに私は加担するつもりもないし、ロシア固有の特殊な事例だとも思わない。日本人の私たちにとっても他人ごとではない話として考えています。