前回、上総国分寺の遺跡を紹介して、現在は医王山清浄院国分寺として存在していると述べた。その現在の寺を追加して紹介したい。寺は江戸時代の正徳6年(1716年)に建立されたとされる。現状は下記阿弥陀堂と仁王門が残っている。

 

  

茅葺入母屋造り             仁王門

    

門内仁王像(うん形)                           仁王像(あ形)

 

ご本尊の阿弥陀様をこの仁王門で、あ・うんの呼吸でお守りしている様子が素晴らしい。

「あ・うん」というと思い出すのが、向田邦子さんの小説「あ・うん」である。

今朝の読売新聞を開くと、向田邦子さん没後40年の記事に触れる。

向田作品は、いじわるや不倫を描いてもその理由をちゃんと説明しているとある。独特の視点にははっとさせられることが多い。

向田さんの作品に触れたのは、若い頃だった。「思い出トランプ」は実に面白かった。ドラマは「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など楽しんだ。

映画化もされていて、「あ・うん」「阿修羅のごとく」は記事にしている。