岡林真由子展『眠る町にこぼれる欠片』2018年6月12日(火)~17日(日) | Good morning. Art life

岡林真由子展『眠る町にこぼれる欠片』2018年6月12日(火)~17日(日)

花菖蒲、睡蓮、水辺の植物が魅力的な季節です。

ギャラリーモーニングより、今日からはじまる展覧会のお知らせです。

 

岡林真由子展『眠る町にこぼれる欠片』2018年6月12日(火)~17日(日)最終日は17:00まで 

 

OKABAYASHI Mayuko Exhibition

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2018/05/okabayashi-mayuko-2018612-17.html

 

 

『眠る町にこぼれる欠片』

 

路地裏を歩いていると、眠るように静かな風景に出会うことがある。

建物はひっそりと佇んでいて、

閉じた扉は頑なに何かを守ろうとしているように見える。

窓のひとつひとつはずっと遠くを見ている目のようで、こちらを見向きもしない。

しかし、拒絶している様子ではなく、

だからといっていつまでも居て良いと歓迎されているわけでもない。

わずかな滞在を許されているだけ、という感じだろうか。

 

そんな町を歩いていると、記憶の奥底にあるものがじわりじわりと呼び起こされる。

頭の中のモヤからぽつぽつと考えが浮かび上がる。

 

「記憶の欠片」

 

「思考の欠片」

 

これらは見落としてはいけないとても大事なもの。

単なるノスタルジーや思いつきではない。

自分の芯となるものかもしれないし、物事の本質と繋がるものかもしれない。

 

私が絵描きになろうと決めた時、描くことで語りたいことや伝えたいことがたくさんあった。

しかし、絵であまり多くのことを語るべきではないのだと今は知っている。

絵には絵だけが持っている特有の言葉があり、作家の役目はその手助けをする程度のこと。

絵からこぼれる言葉に気付き、拾うこと。

しっかりと拾って画面に定着することが出来た時、観るひとの心に響くものが出来るのだと思う。

岡林真由子

 

 

略歴

1983年生まれ 高知県、香川県 出身 

2006年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 洋画コース 卒業

 

[個展]

2007年 『白昼夢-不在の住人-』   立体ギャラリー射手座(京都) 

2008年 『夜のかさぶた』   喫茶・ギャラリーmizuca(京都)

2009年 『玻璃の町』   立体ギャラリー射手座(京都)

2010年 『昨日の空と白い太陽』   ギャラリーモーニング(京都)

2011年    『不在の窓』   立体ギャラリー射手座(京都)

2011年   <集団個展> 『Place and Picture  -広島、絵画、ギャラリー巡り-』   

      「岡林真由子展・名前のない町」ひろしま美術館 地下講堂(広島)

2011年 『薄暮れ時の雲のあと』 橘画廊(大阪)

2013年 <集団個展>『Place and Picture 京都・立誠小学校』 元・立誠小学校(京都)

2013年 『100夜の欠片』  ギャラリーモーニング(京都)

2015年 『水辺の雲を追いかけるようなこと』ギャラリーモーニング(京都)

2016年 『暗示』Gallery Den mym(京都)

 

 

[グループ展]

2004年 『ものかくひと』   ギャラリー恵風(京都)

2006年 『AMP WEST』   art project room ART ZONE(京都)

2009年 『連想の器』   GALLERY wks.(大阪)

2009年 『Present Spirit 気持ちの奥にあるもの』  ギャラリーモーニング(京都)

2010年 『家・IE展』   ギャラリーモーニング(京都)

2010年 『鳥の道 vol.3 冬の絵』   ギャラリー北野坂(神戸)

2010年    『Present Spirit ただひとつだけの』   ギャラリーモーニング(京都)

2011年    『室内劇』   cafe dining near(京都)

2017年 『植木鉢のある風景』  ギャラリーモーニング(京都)

 

[その他]

2015年 演劇のフライヤー用イラスト制作 下鴨車窓#12「漂着(island)」

 

 

小説の舞台、あるいは夢にみるような、現実からすこしだけ浮遊する町。

つづきのわからない夢の情景が魅惑的なのは、岡林さんならではの美しい色がつくりだす世界だからでしょうか。

油彩12点、水彩23点、ご高覧ください。/gallery morning

 

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次回の展覧会

吉原英里 YOSHIHARA Eri 吉原英里の90年代 6.19-7.1 2018 

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2018/06/yoshihara-eri-90-619-71-2018.html