かさぎ画廊は、鎌倉パークホテルと協力して
”世界に挑む7人のアーティスト展”という
絵画展を開催しました。
これは鎌倉芸術祭の一環行事として位置づけされました。
準備段階では開催が危ぶまれましたが、こういう時こそアートの力で,皆んなに元気に元気になってもらいたいという気持ちで、開催にこぎつけました。
絵画展の始まる全日11月7日には、トークイベントを開催し、コロナ感染対策として参加者人数制限をしましたが、約150人の参加者が集ってくれました。
この絵画展に併設して、笠木次郎吉作品の横浜市歴史博物館収蔵記念講演を行い、博物館の吉井大門学芸員より”幻の画家 笠木次郎吉の絵の秘密に迫る”というお話を伺いました。
100年以上経過しても、昨日描きあがったような色彩の謎は今後も研究が進むものと思われます。
学術的な講演後、笠木次郎吉のファンでもある国際的なピアニストの鮫島明子さんが、友情出演くだださり、会場はエレガントで和やかな空間に様変わりしました。
鮫島先生有難うございました。
それに続き、参加の画家より、出品作品に寄せた思いを語っていただきました。
下の写真は、東京藝術大学大学院を卒業し、上野の美術館大賞展で大賞受賞し、その後
ドイツに留学、帰国後は山形に移り住み、
東北工科美術大学で教授を務める末永敏明先生です。
多摩美術大学大学院を修了し、加山又造の薫陶を受けた安住小百合先生は琳派の系譜を引きながら、持って生まれた感性を生かした
品格の高い作品で多くのファンを魅了しています。
東京藝術大学大学院を修了後、片道切符でアメリカに旅立った出口雄樹さんは、現代アートの本場ニューヨークで6年間、日本画家による現代アートを追求し、国際的な実績を残し昨年末に凱旋帰国しました。
若手の美術愛好家に絶大な人気を誇り、
星野源の新アルバムのジャケットに出口雄樹の作品が採用されています。
張媛媛さんは、中国大連の美術大学を卒業後、エンカウスティークという蜜蝋に顔料を混ぜ亜麻布に浸みこませて描く古代絵画技法を研究する横浜国立大学の赤木教授に弟子入りするため留学生として来日、東京芸術大学及び大学院に進み、昨年の上野の森美術館大賞展で大賞を受賞した絵画界のシンデレラです。
トークイベントには出席できなかった先生をかさぎ画廊のスタッフが紹介しました。
この絵は、大分に在住の今永清玄先生によるフクロウ図です。道端の草花にも神が宿るというアミニズム的な、素朴で心に訴える作品を描く画家です。
齋藤将先生は学会の会議で出席できませんでしたが、200号(横2.6メートル 縦1.94メートル)の大作2点を展示して、存在感を発揮しました。
真打は中京地域で絶大な人気を誇る斎藤吾朗先生です。
ルーブル美術館で、モナ・リザの公式模写を許された画家は世界で2人だけだそうです。
一人はシャガール、もう一人が斎藤先生です。
熱田神宮の宝物殿には、斎藤先生が描いたヤマトタケルノミコト伝説の絵が、常時展示されています。
世界中で武勇伝や、芸術の神髄に迫るお話で会場は若いと感動で包まれました。
トークショーが引けた後、お客さんは展示会場に移り、これら7名の作家の力作を鑑賞されました。
翌日8日から23日まで絵画展は開かれ
1000人以上のご来客がありました。
なお、併設して開催された”笠木次郎吉
横浜市歴史博物館収蔵記念展”については追ってご報告いたします。
有難うございました。
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