ワカサギを獲る途中、息子は事あるごとに


『 逃してあげよう 』


と言う。


僕はせっかく来て獲れたのだからとクーラーボックスに入れて行く。


50匹くらい獲って息子がクーラーボックスの中を見て


『 こんなに獲らんでええやん。帰ろう。 』


と言う。


ここでもう少し深く息子の気持ちを聞いてあげれたらな〜と、思う。



帰ってきて、まだクーラーボックスの中で泳いでいるワカサギ。


天麩羅にしようとしてると息子が


『 生きてるヤツはあかん! 』


としきりに言ってくる。



この時ももう少し気持ちを聞いてあげれば良かった、と思う。



たぶん生きてるものに対しての純粋な愛情なのだろう。

これは重要な事かもしれない。



何となくアイヌの事を思い出す。



今日は久しぶりに姫路に仕入れに行く。

帰ったら息子に気持ちを聞いて見よう。



ちなみに先日、息子は絵本を読んでいて


自分の気持ちをうまく伝える事が出来ない


と言う文章にえらく共感していた。