吉田照男(艸民)遺作展

「漆黒の闇の彼方へ」

 

★2024年9月17日(火)〜21日(土)

 午前11時〜午後4時30分 

 最終日は午後3時

 

★ギャラリー銀座  

03−3541−6655(画廊事務所)

東京都中央区銀座2−13−12 1・2階 

 

★歌舞伎座・木挽町広場・奥エスカレーターより地上へ。右・京橋方向へむかい、2つ目の信号をわたって、QBハウスの角を右折。徒歩約3分です。

 

★A13出口より松屋デパートの前を歩き、ブルガリの方向へ一つ信号を渡る。わたってから直ぐ右折。マロニエ通りをずっと直進。昭和通りわたってすぐです。徒歩約5分です。

 

 

【しじみ蝶に押され 車イスは行く 春の野原】

【秋風が 運び来るもの 消し去るもの】

(吉田艸民句画集より)

 

太陽の道・天共に在り(F60号)

(画像は作品の一部分です。)

 

重度障害者の厳しく暗い現実にむきあい

自らを信じ

他者を信頼して

闇の彼方の希望を描いて人を励まし続けた

吉田照男氏(1944〜2022年)の遺作展です。

 

ご案内はがきには

【闇の彼方の希望を描いて人を励まし続けた 一人の重度障害者の書画俳句展】との文言が。

 

俳号・民は庶民を意味する民草に由来。

「天籟通信」代表の穴井太氏に師事。現代俳句に触れた後、国際俳句雑誌「吟遊」同人。筆をとる力がなくなった晩年は文字盤(五十音表)を指差して、俳句を楽しまれたそうです。

 

今展では、明るく楽しい自由な作風の油彩作品、力強い筆致と躍動感、顔彩をつかった水墨画作品なども。

 

生前より念願の句画集 2023年4月刊行

「漆黒の闇の彼方へ」(非売品)

 

序文には『この世は黒闇で苦労と困難がいっぱい。だから闇の向こう側の希望を描いて、人も励まし、日々喜びを持って生きる。』

 

あとがきには『幼い頃、小学校の校庭で野球の試合を観戦中に頭に流れ玉を受け、脳出血を起こして障害者となりました。この時、宮大工だった父親が将来を案じて息子を背負い、書道を習いに通ったり、美術館・博物館めぐりをして、その後の彼の人生を導きました。』と。

 

句画集の絵画タイトルに込められたメッセージ

 

命溢れる地球(ほし)「土の恵み」「花畑」

夜の空、人間の悲惨さを超える星の詩

終年林下人(無花果)

青い月:世界中の聖母のための祈り

祈り(良寛詩)

天使たちの祝宴・・・

 

幸せの赤い鳥、青い鳥 (画像は作品の一部分です。)

2回目の個展の時、ショーウインドゥに展示した作品です。

その後、一年間雑誌の表紙になりました。

 

2003年 ギャラリー銀座(当画廊)にて個展

中小企業金融公庫の機関誌の表紙画を担当。

2009年 銀座にて個展。

アメリカ美術賞展(テネシー大学)審査員特別賞受賞 他

 

【漆黒の闇の彼方 太陽は若草色に燃え】

【太陽は あしたまた来る 俺の庭】(句画集より)

 

未来を拓く力

どうぞ初秋の銀座でゆっくりとご高覧くださいませ。

 

 

Ginza 2-13-12

Gallery GINZA

2024.9.17-21

 

2024年9月17日 個展会場撮影し再投稿しました。