☆開廊して初めての夏(1997年)沖縄県出身の作家の方(いけだかおるさん他)などによる『アトリエはらいそ・月のハライソ展』がありました。LEDが普及する前で、ブレーカーが落ちないように電気の計算など綿密な打ち合わせの後、初の試みでサマーナイトギャラリー(開催時間を変更・午後2時から午後10時くらいまでに設定)も実施。

 

☆ギャラリー内部にはクリオネのような形状の電飾作品多数。ひとつひとつが電気で、細部がとってもゆっくりとスローに動き、光り、(隠れ扇風機で)風にそよぐ。まる二日間かかった設営では30点くらいを天井から高さを変えて工夫して吊るし、床にもランプの広がる灯りを多数。1階の画廊入り口のガラスにはあえて暗幕。暗幕の暖簾をかきわけるように入った来場者には、泡盛もすこしだけ。

 

☆『はらいそ』とは、今ネットで検索するとポルトガル語で【楽園】のことらしい・・・当時は『天国』といった意味のニュアンスも含まれていたように思います。思い出深い、月のハライソ展。当時の写真が、手元に残っていないのがとても残念ですが、来場してくださった方々の『心のアルバム』にいつまでも残っているといいな、と思います。

 

☆現在、国立や都立の美術館や博物館(2017年の夏は、国立西洋美術館、国立新美術館、東京国立近代美術館、東京都美術館、東京都写真美術館、東京都江戸東京博物館)ではサマーナイトミュージアムが実施されているようです。(例年7月頃に詳細が決定。主に週末に午後9時まで開館)美術館や博物館は、その建物自体もみどころ。行かれた方は、ライトアップされた夜ならではの『建物の美しさ』も、どうぞお見逃しなく。

 

(文責 ギャラリー銀座 旧運営者 岩井)

 

 

銀座の路面レンタルギャラリーre open!

ギャラリー銀座2018年〜新規約にて 

ギャラリー銀座 1F(限定週)・2F