ハロウィーン
サンクスギヴィング
クリスマス
この時期のせつなさは神さまは誰にも平等でないことを思い知らされるから。
サンフランシスコに住む友人は言う。
私たちはあえてその世界と交わらないようにしてるから・・・
その世界、
いったい何処からがその世界なのか?
随分長いこと疑問に持ちながら、そうじゃないと思い続けてる。
何を否定したいのかもわからないまま・・・
もし、私たちのレストランが着席のフルサービスのレストランだけだったらこれほどまでに深く触れることもなかっただろうと思う。
アメリカのファーストフードレストランのほとんどは労働基準法(州によって違う)で定められた最低賃金の5ドル15セントからスタートする。
世界のマクドナルドが作り上げたセントラルキッチンからほぼ出来た状態で配送されるプロの要らない調理のシステムと、それ以上でもなく以下でもないサービスを担うのはティーンエイジャー。
彼らは16歳から(許可があれば15歳から)仕事を始める。
中学を卒業して弟子入りする、徒弟制度の残る実家の暮らしをみていたわたしには驚くべきことでもないのだけれど、世が世なら・・・
ファーストフードレストランの中にマネージャー以外の大人らしき人は不在だ。
(マネージャーが大人かどうかも疑問だけれど)
子供たちは学校に通うたののガソリン代のために働き、その車の保険代を自らの稼ぎの中から捻出する。
その車にしても、両親の援助を受けることが出来ない場合は選択の余地はなく、自力で調達も珍しくはない。21歳にならないとアルコールを売るレストランで働けないことから(これも州によって異なる)自然に選択肢は少なく、「安く速く」のサービスをモットーとするファーストフードのレストランで使える人材のディールと、自然と一致することになる。
そして巷では、まず学校をドロップ(落第)してしまうと、ファーストフードで働くか、ドラッグのディーラーになって警察のお世話を一生受けて暮らすか・・・と、まず始めに脅される。
そこから這い上がるために
人生の再浮上を目指して軍隊に志願できたものはまだ幸せだけど、執行猶予月の犯罪にかかわっているとそうすることすら出来ない。
世の中は不公平だ
手も足も付けられなくなった子供を軍隊に送り込み、交通事故でも死じゃうんだから、神さまの御心のままにと友人のママは言う。
なんとなく腑に落ちないけど、私の息子ではないのだから口出しすることは出来ない。
この戦争のような不気味な争いの中でアメリカ兵だけでも2000人以上の死者がいるのに。
明日、友人のご主人がイラクに向かう。
あさって、私のスタッフがルイジアナの救援に向かう。寝袋の用意をしているという彼に蚊に刺されに効果のあるスプレーをもたせた。
昨日、うちを追い出されて、行くところのなくなったスタッフが、泣きながらユニホームを返しにきた。友人を頼りにフロリダに向かうという。
今日、喧嘩してふたりの責任者が仕事を放棄してやめた。
半年の予定でイラクに派遣されたスタッフはいまだ帰ってこない。
日本の料理番組の「料理の鉄人」から影響を受けたといってシェフになりたいというのは確かに増えたけど
ここで私たちが迎えるスタッフの中にレストランビジネスに興味があって将来はこの道で食べてゆきたいという人材は稀。
それぞれの、目的を達成するためのステップに過ぎない。
シェフ、(コルドンブルーを奨学金で卒業して一人前ののシェフの仲間入り)
看護婦さん、(看護婦のユニホームが誇らしげ♪)
お医者さん、(いまだウチを卒業できず・・・)
歯科衛生士、(時給$29ドル!がんばりました。)
アクター、(ブロードウェイ目指してニューヨークへ)
ミュージシャン、(先月CDデヴュー!Answersよろしく!)
シンガー、(アメリカンアイドル予選通過)
保育士、(やっと専門のクラスを取り始め・・)
ビューティシャン
何をしたいのかわからない珍しく甘えたのあなたを含め、
みんなそれぞれ夢の途中。
そんな子供たちの寄り合い所・・・
明日イラクに発つあなたの無事と
昨日泣いたあなたと
今日腹が立って仕方のなかったあなたたち
あさっての出発に備えるあなたと
待ちわびているあなたに
平安がありますように・・・
美とは程遠い毎日の暮らしだけれどなかなかどうして止められない・・・