こわいよなあ。この作品は。DVDには休憩は入らぬが実際の上映では休憩があるがそれほど長い映画ではなく
この当時(1971)は休憩が入ると結構作品の格調が高い感じがするとかあったんだろう。2時間20分程。
トイレ休憩は20分とるとして2時間40分になっちゃう。
 
8.15シリーズの最終作品「海軍特別年少兵」(1972)は2本立て興行だったようだが、「沖縄決戦」は1971年8月14日公開で同日公開の東宝映画がないのでこれは1本立て超大作であったということなんだろうかな。その前の「軍閥」(1970)はどうなのか。
よくもマー毎年こんなに金のかかる戦争映画を東宝は作っていたよなあ。お客が入ったからだろうが大変な労力である。
 
大昔1980年頃、横浜黄金町にあった(今のジャックアンドベティの場所)横浜東映名画(邦画ばかり3本立て)で無関連な3本立てで「軍閥」をやっていたのをよくおぼえている。ここは今でいうホームレスが休憩場所に使っていたから映画は長いほうがよかったんだろうな。(ここは最終映画が終わると出されてしまう)
 
●話を戻そう。
この映画「沖縄決戦」で岸田森(きしだしん)扮するタフな軍医が自らも白い毒液で自決するシーンがあったが自決する軍医も実際いたらしいが(水木しげるの漫画などにもよる)加山雄三扮する軍医は自決していないようにも見えたがどうだったのか。
 
また散髪屋役の田中邦衛は米軍の戦車による砲弾で爆死したのだろうか?(よく見えない)
 
地井武男など結構いい俳優が少しづつ出てくる。オールスターキャストの映画である。
 
神風特攻隊の隊長役(本人も特攻する)で東野英心がでていた。この方は58歳没で早かったが
あばれはっちゃくのお父さん役や自分が観ていたころの中学生日記の東 先生役が有名である。
 
天本 英世(ミー坊世代の人=いま60歳=には死神博士)が尋常小学校(おそらく)校長役ででていておそらく1日で撮影は終わったのだろうが子供たちを「鉄血勤皇隊」(てっけつきんのうたい)の任務に送り出す校長役。これがすんごくいい。口の開け方とかが。お芝居なんだけど。
この方でなくてはあの芝居は無理だ。洞穴内での撮影様だが東宝のセットなのか、このシーンの撮影の為だけに沖縄に行ったのかはわからぬが当時は行ってる可能性あり(沖縄海洋博が1975だからその前に沖縄に行ったことがある本州人って兵隊意外だと少ないんじゃないかと思う)
 
 
仲代達矢扮する上級将校は戦後1981年まで生き延びた実在のひとらしい。
 
もう出ている人の多くが亡くなっているが、佐々木勝彦とか酒井和歌子とかはまだ健在だなあ。