書きたくなった理由は最近車でサントラ盤(Jゴールドスミス)を聞いているからだ。
今の映画ではサントラを聞きたいどころかメインテーマを覚えている映画自体が少ない。
それくらいサントラは希薄な存在になってしまった。
1977年12月公開=1978年のお正月映画であった「カプリコン1」だが
自分は中学の同級生と一緒に横浜東宝名画で見た。(横浜東宝の地下にあった劇場で基本洋画専門で隣は横浜東宝シネマ
で東宝邦画を上映)地下なのに2階建ての劇場で小型だがバルコニー席(いわゆる2階席)があったのだ。今この地下なのに2階建てタイプは銀座にある シネスイッチ銀座1しかないように思われる。
本作の監督はピーターハイアムズという人で本当に見せ場の多い作品でこれでもかこれでもかで最後は複葉機の操縦士にテリー・サバラスを用意するほどのサービスだった。自分はジェームス・ブローリンがガラガラヘビをツールで裂いてその肉を食べるシーンが一番好きだった。
後でわかったことであるが本作はなんと米国よりも日本での公開が6か月以上も先だった。
なにか試験のような上映だったのかはわからないが。そういう作品はいくつかあって、
「世界が燃えつきる日」も日本のほうが米国の封切よりも先であった。
東宝シネマでは「霧の旗」と「惑星大戦争」(浅野ゆう子の黒ビキニ姿が見たかった)の2本立て。
入口のもぎりは1個だけだったような。左端に東宝ラーメンがあった。
おそらく1Fの横浜東宝はもっと客の入る「007私を愛したスパイ」をやっていて、スカラ座は「放浪紳士チャーリー」だったと思う。この1977年12月にドキュメンタリーの主人公のチャップリンが死去。
この年の話題作「オルカ」は馬車道ではやっておらずたしか横浜駅そばの相鉄映画だったかと。
とにかくどの劇場もいっぱいの話題作だらけだった。
松竹洋画を上映する横浜ピカデリーでは、イーストウッドの「ガントレット」を上映していてこれもピカデリーに見に行った。ソンドラロックが胸をはだけるシーンが一番好きだ。これまた超満員だった。
そのご地元の横須賀劇場では「オルカ」と「カプリコン1」のおいしい2本立てが数週間遅れで公開されたが
これにはいかなかった。